バレー部の勧誘がうざい【ハイキュー】【青葉城西】

6、破裂音 ページ7

ー次の日ー



今日は何時もより少しだけ早めに家を出た。

これといった理由はない、早く起きたから。

いつもは予鈴ギリギリだから今日はちょっと余裕あるな〜


と、ゆっくり歩いて校舎へ入ろうとすると、体育館の方からすごい音が聞こえた。

バァンっ

破裂してんじゃないの？って思えるほどのボールの音




興味本位で体育館を覗いた





そこには





及川さん。




部活の朝練の割には周りには誰もいない。


スっと頭の上にボールを投げるとジャンプしてそれを打った。

少し前に聞こえたのとは比べ物にならないくらいの音がした。




集中してる……………


わたしはその場から小走りで逃げた。









教室に入ると、珍しく国見が来ていなかった。

予鈴ギリギリに入ってきた国見に
『遅かったね？』と声をかけたら「朝練なかったから」とだけ返ってきた。




朝練、なかったんだ




でも練習してた。




ギリギリまで、汗だくで。


打ったあと、少し悔しそうな顔してた。

あの人は現状に満足してる訳ではないんだ。

すごいすごいって称えられて、女の子からはモテモテで、でも、そんなこと全然望んでないんだ。


ひとつのもに打ち込めるって、




いいな

素晴らしいな

羨ましいな

キラキラ、輝いてて……





『すごいなあ…………』

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