18、過去のこと�� ページ19
遊びに行くと、必ず大金を支払わされる。
1度、お金はどこから手に入れてるの？と聞いたことがある。
「…お母さんのお財布から、少しずつ」
財布、持ってかなければいいじゃん、と言うと
「取りに行ってもいいよ、着いてくって言われて家まで取りに行かされた」
と返ってきた。
立山さんとその友人の遊びに使わされたお金は、返ってくることはなかった。
ある日の授業中、凛花が手を上げた。
口が悪くて厳しく、生徒指導員も兼ねている数学の教師の授業中だった。
質問をするのだろう、みんながそう思っていた。
でも、それは違った。
「じ、字が汚くて読めません……
さっきから…ひとりで説明しているばかりで、い…意味がわかりません
教える気、ありますか？ずっと思って、いたんです。」
教室が一気に静かになった。
「服装も、ダサいし…その、不潔、だし。
人の前に立つなら、…まず、そこから直していただけません？」
時が止まったようだった。
教師は怒っていることは明らかだった。
凛花はこういうことを言うような人ではない。
教師からの怒号にみんなが震え上がっている中、小さくも揺れている肩があった。
立山さんだった。
笑っていた。
凛花は生徒指導室に連れていかれ、親を呼び出されていた。
それから凛花は教師から距離を取られているようだった。
いや、教師だけでなく、クラスの人たちからも。
あんなこと言う人だったんだ
結構酷いこと言うんだね
怒られてる時も無表情だったし、何考えてるんだろ
みんなが言っている言葉をわたしは聞こえないふりをした。
教師にあの言葉を言っているとき、声が震えていることに気付いてた。
…………言わされたんだ、立山さんに。
でも、わたしは立山さんに何も言わなかった。
根拠がないから、と理由をつけていたけど、結局はわたしはあんな目にあいたくない、と思っていたからだ。
凛花がクラスのみんなと距離を置かれてから、凛花は私に言った。
「教室では、あんまり話しかけないで
Aまで変なこと言われちゃうかも」
学校で凛花と話すことはほぼ無くなった。
2年になってから、わたしは凛花とクラスが離れたが、凛花は立山さんと同じクラスだった。
だけど、家の近かった私たちは夜に公園で待ち合わせをしていつも遅くまで話していた。
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みどり(プロフ) - mikeさん» ありがとうございます！ (2020年4月19日 11時) (
レス) id: b6bd16b409 (このIDを非表示/違反報告)
みどり(プロフ) - アーヤさん» ありがとうございます！私も一瞬どうかなーって思いました笑 (2020年4月19日 11時) (レス) id: b6bd16b409 (このIDを非表示/違反報告)
mike - 国見くんのTシャツを取り返した時はハラハラしました！最後のダッシュにはびっくりしました！面白い作品をありがとうございます (2020年4月18日 21時) (レス) id: 637a950f3e (このIDを非表示/違反報告)
アーヤ - 最後の告白あっさりしすぎてなんか笑っちゃっいました。面白かったです(* >ω<) (2020年4月18日 20時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン猫 | 作成日時：2020年4月7日 1時
