10、顔面蒼白 ページ11
研磨side
「なんか、ゲッソリしてるね」
「自分を隠して生きるのがこんなに辛いことだとは思いませんでした」
"山崎すみれ"を探し始めて1週間が経った。
クロが無駄に知り合いが多いせいで
3年の間では"山崎すみれ"の名はほぼ全員が知っているそうだ。
でもそもそもそんな子存在しないし、
そろそろやばいんじゃないかな、A
Aと話していると後ろのドアからクロが入ってきた
幸いにも、Aの背後にいるため、顔は見えていない。
「ちょ、A…」
「？」
「なあ、研磨ァ」
クロが話した瞬間、Aは背後を確認することなく、ドンッ！
という音と共に机に突っ伏した。
「おおっ！？すごい音したけどその子、だいじょぶ？」
やばい、とてもやばい。
音のせいでクロがAを心配して顔を覗き込んでいる。
「あ、その子ちょっと…眠たいみたいだから…
あーっと…そっとしといて…」
苦しい。
自分でもわかる。
この発言はさすがに苦しい。
「で、何？なんか用？」
「あっ、今日朝練のあと部室に忘れ物したろー？研磨の鞄からポロッと落ちて気づかんまま出ていったから、こうして黒尾さんが来てあげたわけ。」
クロの手には参考書。
…3日前、Aに借りたやつだ。
クロがニヤニヤして聞いてきた。
「研磨さんよー、このAって女の子だよな？研磨が参考書借りるほどの女の子ってどんな子？」ニヤニヤ
「…」
どうしよう、この状況、すごくヤバい。
「あっ！もしかしてこの子？？やるな！研磨！」
「あー、もうありがとありがと、はい、戻って」
なにかボロが出る前に教室から追い出そう。
クロは素直に教室へ戻って行った、
「はあっ！もういない！？いない！？」
「やーっぱり」
Aはギギギと首を後ろに回した。
クロは素直に教室へ戻って行った、はずだった。
「なんっか怪しかったから戻ってきたらまさか研磨と同じクラスとはねー、山崎すみれちゃん♪」
「な、なんで…」
Aはまさに、顔面蒼白。
今日はめんどくさい事になりそうだ。
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紅蓮藜蘿蒼華(プロフ) - 最高でした。最後、バレー部でわちゃわちゃして終わるのすごい好きです。お疲れ様でした。 (2021年3月24日 0時) (
レス) id: 881a85b4e3 (このIDを非表示/違反報告)
奏空(プロフ) - 最高でした (2020年6月12日 15時) (レス) id: a100a8c28e (このIDを非表示/違反報告)
福 - もう最後号泣です (2020年5月9日 0時) (レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
そら - 最高でした…… (2020年5月4日 15時) (レス) id: d89abf58ed (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - みどりさん» 指摘のようになってしまってすみません！！ありがとうございます！！音駒推し校なのでこの話嬉しかったし面白かったです！！ (2020年4月16日 17時) (レス) id: 3889f6e1ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン猫 | 作成日時：2020年3月24日 18時
