貴方も、この部活に入ってみない？その名は「自由部」！ (ページ5)

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自由部ページ5

校門に行けば手を振っている人と腕組みして仁王立ちしている人がいた

「奈月ちゃん。遅かったね？」

にこにこ笑いながら言うのは部長の悠真さん。

「星夜。遅かったな～？」

同じにこにこでも黒いオーラがでているのが副部長の修哉さん。

「い、いや、すみません。で、でも、、、、ちょぉぉぉ‼まって‼痛いんですけど‼」

「うるせぇー‼後輩が先輩より遅れてくるってどーゆー事だ‼」

キレイに関節技を食らい苦しんでいる星夜
ひたすらギブを連呼しているが、解放されるのは無理だろう。

でも、助けるつもりはない

遅れたのは事実だし、このぐらいの罰は受けるべきだと思う。
もちろん、自分は関節技をもらいたくないので
部長にあやまっておく。

「あ、、、そういえば、なにするんですか？」

「秘密基地二号を作りに行くんだよ。」

そうなのだ。
普通の部活ならこんなバカげたことをしない
ましてや、高校生にまでなって「秘密基地」を作るなんて
最初のほうは、奈月などが止めたりしていたのだがもうあきらめた。

人間というのは慣れるものらしい。
奈月もフツーにどこに作るかを聞いている

「どこに作ります？材料などは？」

「場所はあまり離れていない裏山。
材料は誰もいない空き家があったよね、山のふもとに。
あれを、土台にして作る。」

「そうすると経費は、あまりかからないという事でいいですね。」

その会話にはいってきたのは
関節技から解放された星夜だった。

「いや、それだと空き家だから、壊れているところを直さなくちゃいけない。
どれぐらい壊れているか分かります？」

それに答えたのは副部長

「雨風をしのげても、地震があったら全部とまでいかないけど
壊れるぐらいだったぞ。」

その後も、少し細かいことを話し
秘密基地をつくるプランを立てた。
たかが遊びとなめてはいけない。

バカなことを、全力でするのが自由部なのだ