宇宙に詠う ページ10
【Jun Side】
俺のなにを犠牲にしたら、貴方を自分のものに出来るんだろう。今まで貴方と過ごして感じた好きも、今まで貴方だけを見つめて感じた幸せも、俺が抱く全てがこの先の事を考えると、すべて無駄なんじゃないかと思ってしまう。俺はなんのために生きて、俺はなんのためにAヌナを想っているんだろうか。
貴方が他の女の人と話すなと言うなら、喜んで俺は従うだろう。貴方が他の女の人を見るなと言うなら、喜んで俺は従うだろう。俺の肯定は全てAヌナのためにあって、貴方の肯定はみんなのためにある。気持ちの大きさの違いにとてつもなくイライラとする。俺が生まれた意味にAヌナになってほしいんだ−−−
「Aヌナもお疲れじゃない?」
「お疲れに見える?」
「うん、だってヌナ最近ちょっと老けた気がするもん」
「…プリンはヌナ1人で美味しく頂きますね」
「ごめんなさい、冗談です」
少し意地悪するとすぐ子供みたいに頬を膨らますヌナは、本当に誰よりも可愛いんだ。生意気だって貴方が思ってもこうして構ってくれるのが嬉しくて、ついつい俺はAヌナに甘えてしまう。ねえ、ヌナ。こんな俺のこと少しでも貴方はいいなと感じてくれますか?
貴方と出会ったことを運命だと、勘違いしちゃう位過去に経験がない俺。どうしたら貴方に好きになって貰えるかばかり考えて、もう大人と変わらない年齢なのに、意地悪ばかりしてしまう。馬鹿馬鹿しいと感じている筈なのに、そんな恋愛に溺れているんだ。
「でもやっぱり、俺はひと口だけで大丈夫だよ」
「別に怒ってないよ?」
「ううん、そうじゃないよAヌナ」
「うん?」
「代わりに、ヌナが食べてるとこ見ててもいい?」
「い、いけど…ジュンフィそれでいいの?」
「もちろん!」
俺の言葉に困惑したようなAヌナ。貴方が幸せそうにしてる姿を見れれば、俺はそれだけで幸せだから。それに他の誰も見ないAヌナを俺だけが見れれば、それだけでいいんだ。
ずっと同じことをグルグルと考えてしまう俺は、今この瞬間を大切にして生きていくのが懸命なのかもしれない。貴方と過ごす一瞬一瞬を俺の中で大事にしたいんだ。世界中探しても貴方が1番だと思う俺と、貴方を好きでいる自信が無くなる俺がいるけど全部Aヌナを想う俺だから、それだけ認めてね。
◎ Jun STORY 01
宇宙に詠う.
「俺は貴方じゃなきゃ、意味がない」
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もも(プロフ) - とても面白いです!他のメンバーのお話などは書かれないのですか?ぜひ書いて欲しいです! (2018年12月28日 19時) (レス) id: b873ccb9fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろぼっとぱんち | 作成日時:2018年2月24日 1時