２４メートル ページ25
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Aは、壊理に然程興味を抱かない。暇になったときの遊び相手程度。
興味を抱き、しつこくすると皆の邪魔になる事が分かっているからだ。
廊下に靴音を響かせ歩くのはオーバーホール。
少し前まで組の者を困らせ、いつまでも響いて居た足音の根源はいない。
思えば昔から、好かれようとする素振りもない癖に嫌がる事はしない様にしている奴だった
「理想を並べるだけじゃ死に行く一方だ。
何でわからない……！
「ヤクザが再び裏社会を治める……まァ、現実味のない話ではありやす」
「……必ず実現してやる……」
ただ八斎會が元に戻り、英雄気取りの病人どもに隅に追いやられた
まだまだ計画すら実行していない頃にもあのバカはいた
「治崎、治崎、見るんだな！新しい風鈴が出来たんだな！」
「お嬢」
クロノが驚きを入り交ぜた言葉で呼ぶが、呼ばれたにも関わらずその目はこちらに向いている。
変なのに好かれたと一時期は思ったが、使えると思った。Aも進言すれば
「A、来い」
「ん？珍しいんだな、治崎がAを呼ぶなんて！」
小さい足で必死に幅を大きくとって駆け寄る
ベランダの柵に手を残して体をそちらに向けると、何を言われるのか全く分かっていない顔
ただ、使ってやるってだけの思考だった。
何より従順な駒。これ以上使い勝手に困り、好き勝手する駒はいないだろう。けれど誰より従順な駒
「治崎？パパはどうしたのだ」
「！」
「お嬢、ダメです」
「何で？パパがこんな時間に寝るわけないのだ」
コイツが言おうが何ら結果は変わらなかった。喪失感ばかりが胸をくすぶる。
そしてクロノに目を塞がれていたとはいえ犯人なんて分かり切ってるのにも関わらず目覚めない眠りについた組長を揺さぶるA
クロノがこちらを見たが俺はただそれを見ていた。
泣いて喚くか、助けてくれとせがむか。
どちらにせよ頭にあるのは組長を選ぶA
もしそうなら。過ぎった思考の渦の中では二人揃って管に繋がれる姿。今なら気付かれない、こいつが誰を選ぶかわからない、そう思えば自然と手が伸びた
「あ、そうか！」
いきなり部屋に響いた声。触れかけた手がピタリと止まる
「パパ最近疲れてたんだな、だから治崎が寝かせてあげたんだな！」
Aの中の俺は、いつまでも組長を慕う俺だったらしい
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雅榴(プロフ) - クロスさん» 今速攻で直してきました。いや申し訳ない……ほんっと土下座ものです。(土下座) ご指摘ありがとうございました (2017年11月26日 15時) (
レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» オーバーホール、良いですよね！マスクを取っても裏切らない顔面偏差値には脱帽ものです。読んでくださりありがとうございました！今後ともどうぞ雅榴をよろしくお願いします！コメントありがとうございました！ (2017年11月26日 15時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 唐揚げちゃんさん» 誰かをもっと好きになってもらえる、そんな作品が書けてこちらとしても光栄です。数ある中から選んでくださりありがとうございました！今後ともどうぞ雅榴をよろしくお願いします！コメントありがとうございました！ (2017年11月26日 15時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 清さん» ありがたいお言葉ありがとうございます！是非次回作も(決まってませんが)見て頂けたら嬉しいです。コメントありがとうございました！今後ともどうぞ雅榴をよろしくお願いします！ (2017年11月26日 15時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
クロス - 完結してたので一気見しようとおもって見ていたらちょっと思ったことが。 23話の『盗野』って『窃野』だと思います。違ってたらすみません。 (2017年11月26日 15時) (レス) id: 2744c424c9 (このIDを非表示/違反報告)
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