２７話 ページ27
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「いやほんとすいません……」
「かまやしないよ。それより落ち着いたみたいさね」
「おかげさまで」
泣いている姿を晒す事は早々無い為、なかなか恥ずかしいものがある。涙で濡れ切ったハンカチは一度水洗いし洗濯して返す事を約束した。
そして、泣いてスッキリするというのは本当らしい。毛玉の様にこんがらがっていた脳内がスッキリする
「……リカバリーガール」
「ん？」
「私、やっぱヒーロー目指しません」
「な」
してやったりの顔で歯を見せて笑う。リカバリーガールも流石に予想外だったのか驚いて固まっている。その様子が何ともおかしくて喉を鳴らして笑ってしまった。リカバリーガールはすぐに一つ咳払いをし理由を問う
「……ヒーローの素質があるとか無いとか、私の判断基準そこじゃないんですよ
いかに努力せずに楽するか
それに限ります」
確かに憧れに近い感情や、なりたいといった感情も持った。けれどやっぱり努力は嫌い。続けられる気もしない。だったら昔から決めていた夢の方が継続する。
首を傾げて目を細め微笑む私にまたもや度肝を抜かれたリカバリーガール。額に手を当て呆れた様な声。
「あ、あんたって子は……」
「うん！決めました！私、オープンに行きます
変に隠すからダメだったんだ。宣言すれば良い！」
いつしか太陽が傾き始めたのか、窓から差す陽の光。私はそれをバックに腕を広げて保健室で叫んだ
________宣誓！！
__________私、生土Aは
____________正々堂々 精魂尽くして！
_________________やっぱり無職になります！！
努力が何より嫌いですぐに諦める
劣等感なんかあって当たり前だ。他人を下に見ない、必要な感情。
だから私はそれを敢えて克服しない。社会的クズになろうとも他人を見下す人間的クズはゴメンだ
晴れやかにスッキリとした表情で無垢に笑う彼女に、リカバリーガールは安堵と呆れが混じった笑顔と溜息をこぼした
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雅榴(プロフ) - p.s ご丁寧にお気遣いありがとうございます 自分も楽しくてやっているので心配はご無用ですよ(エッヘン(完全にイタイ奴)) (2017年11月13日 0時) (
レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 叶那さん» ややこしくて本当すみません(土下座) 修正して１年生編最終とでも書こうかな(笑) 自分もと言っては何ですが、貴方の初作品？の短編集拝見させてもらいましたよ！初めてであの文才はズルいです 自分初期は本当に酷かったんですよ(笑) コメントありがとうございました！ (2017年11月13日 0時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
叶那(プロフ) - 続編あって嬉しいです！（最終）の文字を見た瞬間落胆した奴ですので……！無理ない程度に頑張ってください！応援してます！ (2017年11月12日 23時) (レス) id: 7c214e4a86 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 令さん» 憧れとも言える作者様からコメントを頂き夢かと思い一回シャットダウンさせてしまいました(笑) 先輩らしさというものが私には分かりきれない部分もありますが、前編の後輩らしさとは違い歳上らしさを出せたらいいな思います！ コメントありがとうございました！ (2017年11月12日 17時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
令(プロフ) - 続編おめでとうございます！！先輩になった夢主ちゃんの活躍を陰ながら応援させていただきます！更新頑張ってください！！ (2017年11月12日 17時) (レス) id: 91cc7860b1 (このIDを非表示/違反報告)
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