２６話 ページ26
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「期待したんだな。ヒーローに囲まれ関わって行くうちに。授業を通すたびにおまえの中の期待は高まった」
図星でしかなかった。情けない、情けない。恥ずかしい。筒抜けだった馬鹿で淡い期待
なれるはずがないと押し殺そうとした。遅過ぎる憧れを今更肯定なんか出来るわけない、そうやって封じ込めた。今更、そう他人から言われる事が怖くなっていった
除籍処分されればそれは消える。後悔する未来があったってどうせなれやしないんだから
「いいじゃないか。いつ憧れたって」
縛り上げられ狭くなっていった心がまるで１本鎖が取れたように少し広がる。
「おまえが世間体を気にするのは知ってる。
だから世間はおまえを大して見てないなんて言わない
おまえはおまえの人生だ。日本がいくら他人と合わせようとする国でも個は個でしかない。
１回くらい、素直に目指せばいいんじゃねぇか」
目指せば良い。
大きな雫が床へ落ちた。鍵が外れた壊れた扉の様に止めどなく溜まっていたモノが溢れかえった
覆い隠しても流動的で隙間を通ってこぼれ落ちていく
「驚いたんだね、ヒーローになれないと思っていたのにいきなりなれる見込みが出て来て。
ずっと、たくさんの事を諦めて来たんだね」
リカバリーガールがハンカチで目元を拭う
洪水の様な涙は、ハンカチの先端部分だけじゃ足りず頰を伝って床ばかりを濡らす。相澤先生は気を遣ったのかやる事は終わったと思ったのか、とうに保健室からいなかった。
「使いな。女の子は涙の跡を残すもんじゃないよ」
多分、トーナメントの２試合分の時間は泣いていた
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雅榴(プロフ) - p.s ご丁寧にお気遣いありがとうございます 自分も楽しくてやっているので心配はご無用ですよ(エッヘン(完全にイタイ奴)) (2017年11月13日 0時) (
レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 叶那さん» ややこしくて本当すみません(土下座) 修正して１年生編最終とでも書こうかな(笑) 自分もと言っては何ですが、貴方の初作品？の短編集拝見させてもらいましたよ！初めてであの文才はズルいです 自分初期は本当に酷かったんですよ(笑) コメントありがとうございました！ (2017年11月13日 0時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
叶那(プロフ) - 続編あって嬉しいです！（最終）の文字を見た瞬間落胆した奴ですので……！無理ない程度に頑張ってください！応援してます！ (2017年11月12日 23時) (レス) id: 7c214e4a86 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 令さん» 憧れとも言える作者様からコメントを頂き夢かと思い一回シャットダウンさせてしまいました(笑) 先輩らしさというものが私には分かりきれない部分もありますが、前編の後輩らしさとは違い歳上らしさを出せたらいいな思います！ コメントありがとうございました！ (2017年11月12日 17時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
令(プロフ) - 続編おめでとうございます！！先輩になった夢主ちゃんの活躍を陰ながら応援させていただきます！更新頑張ってください！！ (2017年11月12日 17時) (レス) id: 91cc7860b1 (このIDを非表示/違反報告)
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