68話 ページ24
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四人の中身が、入れ替わってしまった。
「とにかくどこかにカメラはねェか！！？戻っちまう前に、何とか写真を！！！」
「何を撮る気よ！！それに人の体で鼻血ばっかり吹かないで！」
「そんな事よりナミ！！おれの姿でアロハのボタン止めんじゃねェ！！」
「大丈夫か？お前達寒いよな、もう少し頑張れ！！人間の体ってこんなに寒いんだな」
「ぐるぐるのにいちゃんが優しくて気持ち悪いよー！」
カオスである。本当に、何故こんなことに……？？
元は船でお留守番していただけなのに、何故？？
寒さに耐え切れなくなった子ども達が出てきたあたりで、侍さんの能力でコートにマフラー、手袋まで現れた。
寒くなくなったとは言え、最初からしろと怒られていたけれど。
「いた〜〜〜！！お前ら〜〜！！！」
ルフィさんの声がする方に目を向けると、ワニの下半身を持った大男がこちら目がけて走ってきている。その頭に乗っているルフィさんが見えたので安堵したけれど、馬代わりが斬新すぎる……。
場所を移して、瓦礫が積み重なって洞窟のようになった場所へと避難する。
「さて、何から話すか……」
「とってもシュール……」
入れ替わった四人に、子ども達に、上半身だけが欠けた侍。カオス過ぎる。最早何から話せば整理できたことになるのかすら、見当がつかない。
私だってあの状態を免れたのは偶然だ。
つい、あの女海兵さんを思い出してしまって、眉が寄った。ワノ国の侍に、子ども達に、あの人。
感情を揺さぶるものが多くて集中しきれない。とにかく今は現状整理が最優先だと断じて、意識し過ぎないようにしないと。ブンブン横に頭を振って、無理やり誤魔化した。
「……」
整理しよう。
最初の救難信号はワニの下半身を持った人へのもの。その原因たる侍は、息子のモモの助を助けようとしていた。そしてその侍斬ったのが、あの場にいた七武海トラファルガー・ロー。
正直、トラファルガー・ローに関しては気付いてなかった。それどころじゃなかったんだもの……。
欠けている上半身はブルックさんがご存知らしいから、問題は大きくないだろう。それ以外は特大だけれど。
入れ替わった四人にはそれぞれ小さな札？看板？のようなものを付けてもらって、分かりやすくしてもらった。
サンジくんがナミさんになってしまったせいで、フランキーさんの見た目をしたナミさんがいつになく自棄である。
可哀想だけれど、サンジくんだからなあ……。
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