84話 ページ35
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一頻り笑った頃には心操くんの表情はだいぶほぐれていた。けど、それでも何だか言いたげなので待ちの姿勢に入ると気まずそうに首に手を当てて彼は口を開いた。
「今日、二つ謝りたくて、無理言ってもう一回来たんだ。本当は前にも来てたんだけど寝てたから」
「ッアーーー……ごめん」
「いや、俺のタイミングが悪かった。
……その、前にひどいこと言って、ごめん」
一瞬何のことか分からなくてキョトンとする。すぐに緑谷くん達との特訓の日のやつかぁと思い出して納得した。
なんだかずいぶん前の話な気がしたけれど、多分今回のことのせいでインパクト薄れてるんだろうな。
「それはもう大丈夫、気にして……ん？二つ？」
「あー……うん。
その、前来た時に爆豪と話してるの……聞いてた、ごめん」
「……………………ほぁ」
「……ごめん」
気まずそうに俯く心操くんの耳が赤い。
ま……って待って待って待って私何言った？？眠過ぎて思考ゆるゆるだった覚えはある。あれもしかして本人に聞かれたらだいぶ恥ずかしいこと言ってない？じゃなきゃあの心操くんが耳赤くするとかある？いや無い。
思考し切って、ブワッと顔が熱くなった。
「っ、ヒーロー志望が盗み聞きはよくない！！」
「本当ごめん。マスコミがあの時外で混み合っててすぐ帰れそうになくて……ならせめて病室に居ようと思ったら話してて、入れなくて……そのまま」
「入ってくればいいじゃん！！」
「取り込み中だと思ったんだよ」
あの場面で来られたらマジで心臓飛び出てたけど！！今言われるのもそんな変わんないしむしろこっちのが恥ずかしい！！！
今すぐ心操くんの視界から逃れたいが、生憎扉は心操くんの向こう側。一応病み上がりだし、未だに打ち身とか打撲は残ってるから走ったとて心操くんに勝てるわけない(無くても勝てないけど)。
とりあえず布団の中に潜って隠れることにした。精神の安寧が欲しい。比喩無しで死んでしまうくらい心臓が痛い。
自覚して数日も経ってないのにアレ聞いてました暴露は無理だよ！！！！
「ご、ごめん咲月。まさかそんな話してると思わなくて」
「私だっていると思って話してないもん！！！」
「うっ……」
やらかしたのはあちらだという自覚はあるみたいで、気まずそうに呻いて途切れる心操くんの声。
ひどいこと言われたショック吹き飛んだよ！！元々薄れてたけど！！
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たに - 面白かったです！終わり方もめっちゃ良かったです！！素晴らしい作品をありがとうございます！ (1月7日 15時) (
レス) @page49 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 爆豪ママ強いｯｯｯｯｯｯ…そして爆豪ｯｯｯｯｯｯ(ただいま語彙力喪失中) (12月3日 15時) (レス) @page32 id: d42f7f8d81 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - とよさん» 天の上！？バッキュンバッキュン！！？ 不意を突かれて笑ってしまいました、ありがたいコメントありがとうございます(笑)。私としましても楽しく書けた懐かしい作品だったので、読んで頂けて嬉しいです。楽しんで頂けたなら幸いです。改めて、ありがとうございました！ (2023年3月17日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
とよ(プロフ) - 初コメ失礼します。心操君の夢小説あんまり無かったからこんな良作見たかって私は大変幸せです。改めて完結おめでとうございます。これからも二人を天の上で微笑ましく眺めていたいです。とっても面白くてハラハラバッキュンバッキュンな神作をありがとうございました。 (2023年3月17日 8時) (レス) @page49 id: d1624c287f (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 気に入ってくださってありがとうございます〜！出来る限りちょっと直球すぎるけど可愛い女の子を目指したので嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2022年8月18日 3時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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