70話 ページ21
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捕縛布は敵に巻き付き、瞬く間に動きを封じる。驚いて体が固まった敵の隙を突き、黒色が影から出て女の子を保護。その間捕縛布の縛りが緩むことはなく、他のヒーローに一気に身柄を確保されていた。
「大丈夫か？」
心配そうに女の子に問う黒色。呆然と自分を見つめる女の子にハッとなって、弾かれるように立ち上がって背を向ける黒色。歯を食いしばる黒色の顔がアップになり、なじる声がまたホールに響いた。
「待って、お兄ちゃん！」
まるで鎖のようだと思ったとき、なじる声をかき消す少女の声。思わず足を止めた黒色が振り返ると、満面の笑みを浮かべる女の子が言った。
「ありがとう！お名前教えて！」
瞠目して突っ立っていた黒色は、叫んだ。
「俺は、『アングラヒーロー』シャドウ！」
叫んだヒーロー名に、周囲の人達が拍手を送った。
それに背を向けて、嬉しそうに笑いながらも涙を浮かべる黒色を最後に、PVは終わった。
壇上で纏っていたマントを脱ぎ、黒色が一歩前へ。PVにもあったそのコスチュームは、捕縛布を抜いても俺が貰ったコスチュームに似ている気がする。
「『アングラヒーロー』シャドウ。
人の為に個性を使う。だからヒーローになった」
「！」
「……ヒヒ、よろしく」
多少構造は違うみたいだし、黒色に合わせたのか俺よりシルエットも細身だ。白と黒のコントラストもあって都合の良い勘違いかと思ったけど、壇上の黒色と目が合い意味深に笑われた。
あれは、俺だと分かった上で笑ったんだ。
分かってる、去年から準備していたから今更変更できなかったっていうこと。
でも、だからこそ、俺がみっともなく羨んでいた時にもこうして背を押そうとしてくれていたと、分かるんだよ。
なじられた過去も、人の前に立つことを忌避したのも同じ。それでもヒーローになりたくて、自分の�犖沈��瓩鯊梢佑里燭瓩忙箸Δ板蠅瓩燭里癲�同じ。
最後に認められて祝福されるかは分からないけど、きっとそんな未来があるんだと、いつも咲月は言ってたから、俺に向けたものだと分からないはずがない。
嗚呼、そうだ。
ずっと傷付けてきたのに、それでも一緒にいてくれたんだ。
「……っ」
歪んだ視界が誰にもバレないように歯を食いしばる。
グッと眉を寄せて力を入れて、万が一にでもこぼれ落ちないように堪える。
_______私を信じて！
_______ 大丈夫！心操くんが不安に思うことは何もない！
_______ 私、花屋よりも心操くんのプロデュースがしたいなあって、ずっと思ってたんだ！
嗚呼、
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たに - 面白かったです！終わり方もめっちゃ良かったです！！素晴らしい作品をありがとうございます！ (1月7日 15時) (
レス) @page49 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 爆豪ママ強いｯｯｯｯｯｯ…そして爆豪ｯｯｯｯｯｯ(ただいま語彙力喪失中) (12月3日 15時) (レス) @page32 id: d42f7f8d81 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - とよさん» 天の上！？バッキュンバッキュン！！？ 不意を突かれて笑ってしまいました、ありがたいコメントありがとうございます(笑)。私としましても楽しく書けた懐かしい作品だったので、読んで頂けて嬉しいです。楽しんで頂けたなら幸いです。改めて、ありがとうございました！ (2023年3月17日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
とよ(プロフ) - 初コメ失礼します。心操君の夢小説あんまり無かったからこんな良作見たかって私は大変幸せです。改めて完結おめでとうございます。これからも二人を天の上で微笑ましく眺めていたいです。とっても面白くてハラハラバッキュンバッキュンな神作をありがとうございました。 (2023年3月17日 8時) (レス) @page49 id: d1624c287f (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 気に入ってくださってありがとうございます〜！出来る限りちょっと直球すぎるけど可愛い女の子を目指したので嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2022年8月18日 3時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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