61話 ページ12
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いやごめん正直笑う。
顔合わせの授業の後、もちろん放課後爆豪くん達と合流して訓練を始めたんだけど爆豪くん大荒れ。心当たりはあったので聞いたら案の定だ。
「ヒーロー名『Back&Go』とか、ほぼ指名じゃん。
よかったね爆豪くん、体育祭のおかげブハァ」
「笑ってんじゃねーぞオタク女ァア！！！」
友人の企画書を見せてもらうことは何度かあったけど、正直どれも戦々恐々。それこそ漫画の中のヒーロー達だった。つまり現実に持ってくるとニッチ過ぎて一般層、それも学生層にはハマりづらいヒーローが多かったのだ。
まあ思春期の学生の理想とか、要素詰まり過ぎててほぼ闇鍋状態だもんね。
かと言って私はどうなんだと言われても何も言えないので黙るしかないわけだけど。多分これ、一年に現実を見せるための授業なんだろうなあと遠い目をした。
「まあまあ、悪いけど腹括ってよヒーロー」
「ヒーロー志望なら何してもいいわけじゃねェんだぞ！！」
「ド正論」
何も言えなーいとかケラケラ笑ってたら爆豪くんに
それから少し。
打ち合わせやら撮影やら編集やら、相変わらず時間はないので心操くんとチャットですらあまり会話出来ていない。
時折向こうから送られてくるものに言葉短く返信して、それが何度か続いて自然と終わる。続く時もあるけど結局寝る時間になって打ち切り。
学科が違うだけでかなり活動場所は変わるし、何より雄英は規模が大き過ぎる。PCルームに缶詰状態の日もあるし撮影でスタジオへ行くために一日学校にいない日もある(プロヒーローの護衛付き)。
端的に言おう。心操くんロスである。
「何でヒーロー科に会えて心操くんに会えないの！！！」
「うわっ！？ちょっ」
ヤケクソで一気に生成した花を空へばら撒く。焦ったように捉えようと動いた黒鞭の動きが乱れ、三分の一しか取れなかった。舞い落ちる花をうずくまった背中で受け止めながら項垂れる。
「いきなりどうしたの、咲月さん」
「今年、まだしんそーくんと会えてないの……」
既に友達だと知る緑谷くんは、私の心情を察したのか一緒に悲しい顔をしてくれた。共感性が高過ぎる。
もうちょっとだけ我慢しよう。
友達でもこんなに距離あるとは思わないけど、今はお互い忙しいんだから。
来年になったら心操くんとまた遊んだり話したり、出来るといいなあ。
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「……また、ヒーロー科と…………っ」
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たに - 面白かったです！終わり方もめっちゃ良かったです！！素晴らしい作品をありがとうございます！ (1月7日 15時) (
レス) @page49 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 爆豪ママ強いｯｯｯｯｯｯ…そして爆豪ｯｯｯｯｯｯ(ただいま語彙力喪失中) (12月3日 15時) (レス) @page32 id: d42f7f8d81 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - とよさん» 天の上！？バッキュンバッキュン！！？ 不意を突かれて笑ってしまいました、ありがたいコメントありがとうございます(笑)。私としましても楽しく書けた懐かしい作品だったので、読んで頂けて嬉しいです。楽しんで頂けたなら幸いです。改めて、ありがとうございました！ (2023年3月17日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
とよ(プロフ) - 初コメ失礼します。心操君の夢小説あんまり無かったからこんな良作見たかって私は大変幸せです。改めて完結おめでとうございます。これからも二人を天の上で微笑ましく眺めていたいです。とっても面白くてハラハラバッキュンバッキュンな神作をありがとうございました。 (2023年3月17日 8時) (レス) @page49 id: d1624c287f (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 気に入ってくださってありがとうございます〜！出来る限りちょっと直球すぎるけど可愛い女の子を目指したので嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2022年8月18日 3時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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