51話 ページ2
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ギクシャクして不自然な緑谷くんとカクカクした飯田くんはそのまま自室へ。着替えてから戻ってくるらしい。しかし同じようにすると思った麗日さんが浮かない顔で立ったまま。
……あー……もしや。
「……麗日さんは知ってる？緑谷くんの個性について」
「へっ！？個性！？」
「うん。私、緑谷くんの個性について知りたいんだよね。
身近にいた人なら何か分かるかと思って」
本人にはまあそれほど興味はないけど、それを言うのは流石に空気が悪くなる。笑みを見せて問いかけると微かに肩の力が抜けた。分かりやすっ。
「私も何も知らないかな……でも最近爆豪くんと頑張ってるみたい」
「そっか！ありがとう」
そのまま足速に自室へ向かう麗日さん。興奮を落ち着かせるのも兼ねて八百万さんの紅茶を一口飲むと目の前でニヤニヤしている芦戸さん。首を傾げて見せると待ってましたと口を開く。
「麗日もそうだけど、私やっぱり咲月も気になるんだよね」
「何が？」
「恋だよ、恋！！高校生と言えば恋でしょ！！」
恋。
まあ、何を言いたいかは分かる。
ヒーロー基礎学を見学させてもらったときに視界の端でやたらニヨニヨしていたので何かと思ったけど、心操くんが隣にいる時だけだと気付いて放置した覚えがある。あと画面にドアップで映って過剰反応しちゃったときもそうだったかな。
「ないよ」
「えー！？」
「恋かどうかは分からないけど、心操ちゃんとは仲が良いわよね」
「ヒーロー基礎学の時もお二人で冷静に分析されていましたわよね。的確なものばかりでしたから、思わず混ざりたくなってしまいましたわ」
「別に混ざってくれても良かったのに。中学からの
「プロデューサーでもあるんだよね！」
葉隠さんの言葉に曖昧に笑って返す。啖呵切った手前、否定し辛かった。
心操くんをプロデュースしたい。
経営科にそう思って入学してきたのは嘘じゃないし、今でもそう思う。でもそれはヒーローとしてというより、自然体の彼が学校で受け入れられるようにという思いの方が強かった。
彼にとって教室が揺るぎない居場所であれるようにと願い続けた三年間。上手くいかなくて歯噛みした日々が嘘みたいに彼は普通科に馴染んでいた。
だから今は将来正式な彼のプロデューサーになる努力をするために本来の友人の距離に戻すだけ。
しばらくは寂しいだろうけど時期に慣れるだろうし、心操くんもきっと大丈夫だろう。
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たに - 面白かったです！終わり方もめっちゃ良かったです！！素晴らしい作品をありがとうございます！ (1月7日 15時) (
レス) @page49 id: 9b7538881a (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 爆豪ママ強いｯｯｯｯｯｯ…そして爆豪ｯｯｯｯｯｯ(ただいま語彙力喪失中) (12月3日 15時) (レス) @page32 id: d42f7f8d81 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - とよさん» 天の上！？バッキュンバッキュン！！？ 不意を突かれて笑ってしまいました、ありがたいコメントありがとうございます(笑)。私としましても楽しく書けた懐かしい作品だったので、読んで頂けて嬉しいです。楽しんで頂けたなら幸いです。改めて、ありがとうございました！ (2023年3月17日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
とよ(プロフ) - 初コメ失礼します。心操君の夢小説あんまり無かったからこんな良作見たかって私は大変幸せです。改めて完結おめでとうございます。これからも二人を天の上で微笑ましく眺めていたいです。とっても面白くてハラハラバッキュンバッキュンな神作をありがとうございました。 (2023年3月17日 8時) (レス) @page49 id: d1624c287f (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 気に入ってくださってありがとうございます〜！出来る限りちょっと直球すぎるけど可愛い女の子を目指したので嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2022年8月18日 3時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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