４４話 ページ45
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マフラーって口元まで付けてると可愛いか知らないけど付けてる人の喉に入り込む糸の量って結構あるから私はあんまり好きじゃない。
超どうでもいい事を考えながら２年生が通る廊下の壁に背を付けて手袋をはめた手を尚体温を死守しようとポケットに突っ込み通型先輩を待った。
最初は拒否していたこの制度。今では少し楽しい
少し息を吐けば白く濁る空間。粒まで見えそうだ。
あぁは言ったけど矢張り冬にマフラーは必需品。顎の下に抑えて中に髪の毛をしまい込んだ状態はなかなか暖かい。
「ごめんね、待った！！？」
「ゲホッ……だいぶ」
「ほんとごめんね！！」
とか言いながら超笑顔。少し息を切らしている辺りは急いでくれたらしい。一緒に走ってきた天喰先輩が気遣っている
「じゃあ、また明日。ミリオ 生土さん」
「また明日！！」
「はい、また」
ブンブン腕を振る先輩の被害を受けないよう少し離れつつ手を振り返す私に少し吹き出した天喰先輩だった。
「それにしても寒いね！！寒い！」
「ですねぇ」
この寒さ故に動くのが億劫になって体重が増えるのか……？冬にとばっちり過ぎる思考回路
寒いと言い顔周りを赤くしながらもいつもと変わらなさそうな先輩に本当に寒いと思っているのかと怪しむ。それに気付いたのか笑い声をあげながらまた寒いと言うのだ。説得力が無い。
「この寒さだったら、
「そうだね！
でも逆に活発になる事もあるから、気は抜けないよね」
流石はインターンで活躍を見せる先輩だ。言う事がヒーローそのもの。吹き出してしまった。
遠い存在だったはずなのに、クラスが自分１人だけになってこんな奇怪な縁が出来るとは。常々思うが人との出会いは唐突で不規則だなぁ
「先輩の近くは暖かいですねぇ……ケホッゲホ」
「そう！？」
そうやって動くから熱気が伝わるんですよ。
笑いながらそう言えば、ならもっと動くよ！なんて
むせながらもケラケラ笑ってしまう放課後の帰り道だった
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雅榴(プロフ) - 今後間違いのないよう訂正しておきましたので、また何かあったら気軽にどうぞ！ (2018年3月4日 16時) (
レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - かのんさん» コメントありがとうございます。純日本人、というのは気持ちの上で、という意味合いです！分かり難かったなら申し訳ありません。親がアメリカの方ですが、日本も大好きなので日本に幼い時に移住してきた設定となっていますので、そう言った表現をしています (2018年3月4日 16時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 純日本人っていうのは両親が日本人だった場合の時に使うと思います。 (2018年3月4日 16時) (レス) id: d3b44aaee0 (このIDを非表示/違反報告)
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