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「おいおい、東京には強え女がいるねェ」
「やだ嬉しい。でもこの状況は嬉しくないなー」
「開久これ以上コケにされるわけにはいかねぇんだよ」
女だからって容赦しねぇ。
そう言って睨んでくる頭らしき人。眼力エゲツないなーと思いつつ、一斉に襲ってくる取り巻きさん達の拳をかわしながら、出来るだけ急所を狙って行く
鼻やら脇腹などなど。かわしていくと体力も無くなり始める取り巻きさん達の多くなる隙を突いていくと、最後の一人も倒れた
いやぁでも何回か殴られたし、やっぱ強いねェ!
いったいわ こなクソ!!
「マジかよ……どうする智司」
「俺がやる。
テメェらさっさと起きろ!!」
「うぇぇボス戦で防衛は無理だなー」
頑張れ紅野さん。内心サムズアップしながら取り巻きさん達を見送る
もう見たらわかるもーん、開久の頭の人には絶対敵わない。無理無理 骨折れる
銀髪の人も走っていったので、智司と呼ばれた頭の人とタイマン状態。本格的に殺されるかなこれ
「開久に手ェ出したんだ、分かってんだろうな」
「んんー、泣き入れたら?」
「半殺しで済ませてやる」
「じゃあやーめたっ!!」
塀を蹴って飛び、頭に蹴りを入れる
しかし、当たったものの足を掴まれ顔めがけて飛んでくる拳。体の力を抜いてエビのように顔をそらし、間一髪かわして腕で反動をつけてグルリと体をドリルのように回転させる
離れた手を良いことに地面にカエルのように着地し、スネにつま先を入れる。しかし一瞬顔を歪めただけで、すぐに拳が振り下ろされる
これまた間一髪でかわして即座に離れた。
心臓バックバクなんですけど!!!
「……お前、商店街で目ェあった奴だな」
覚えられてたー!!!
やばー嬉しい半分怖いなー。いや嬉しいってのもおかしいか。複雑〜
「やん、覚えられてたなんて恥ずかしー」
「……辞めだ」
「……は?」
ふざけるようにケラケラ笑うと今度はポカンとする私に、開久の人は大股で歩き私の横を通り過ぎて行く。それじゃ困ると振り向き、挑発しようと言葉を発する前にあちらが言葉を発した
「テメェとは喧嘩する気にならねェ」
……なんっだそれ
舐められているわけではないと声音で察するのは容易い。何処か優しさすらある言葉に意味がわからず困惑する
「……田舎モンってわけわかんない」
何かに耐え切れずに思わずしゃがみこむ。
あー、心臓バックバクだ。帰ったら紅野さんに怒られるだろうなぁー……
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雅榴(プロフ) - 亜鉛2℃さん» ずいぶん懐かしい作品にコメントして頂きありがとうございます。未だに見て頂く機会があること、嬉しく思います。拙いものでしたが、楽しんでくれたなら幸いです。コメントありがとうございました! (11月4日 23時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
亜鉛2℃(プロフ) - このお話大好きです。本当に大好きです。今まで見てきた物の中で一番です。素晴らしいものを読ませて頂けて本当に感謝しかないです。これからも彼女や彼らが幸せであることを願っています。 (11月4日 15時) (レス) id: 7a92f90d7d (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - こちらこそありがとうございます!次のお話、楽しみにしていますね! (2019年1月9日 8時) (レス) id: b44405ced5 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 美琴さん» なるほど!どれも私には無かったネタです、ありがとうございます!!(*゚▽゚*) 警察は新しいし、弟に尽くす姉も良いです!コメントありがとうございます!是非とも参考にさせて頂きます! (2019年1月9日 8時) (レス) id: cad46f67b3 (このIDを非表示/違反報告)
美琴 - 新作ネタのリクになるのでしょうか?前作は孤児院の所の子だったので、次は警察上層部の娘!というのが一つと、小学生の兄弟のいる家族に尽くす女の子とつっぱりたちのお話が一つです!少しだけでも参考にして頂けたら嬉しいです! (2019年1月9日 7時) (レス) id: b44405ced5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雅榴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時:2018年12月26日 23時