4話 ページ4
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とうに滅びた白くて美しい国。
人の愚かさによって滅ぼされた、おれの故郷。
生きると決めたシスターや友達は皆殺し。患者を救おうとした父様と母様は銃殺。病と苦痛に苦しんだ何の罪のない妹は火事に呑まれて死んだ。みんなみんな、死んでいった。白い町が真っ赤に染まる。
ゆらめく炎の肌を刺す熱気。
鼻を壊すような死体と硝煙の匂い。
視界を濁らせる黒い煙。
耳に劈く銃声と金属音。
豊かで笑顔あふれる愛した故郷はその面影を失って、シスターの信じた救いの手が存在しないことを最悪の形で示された。泣き喚いたって何も変わらない。
どこもかしこも地獄の様相そのもので、けたたましく走る軍人はおれたちを罰する獄卒のようだった。
父様も、母様も、ラミも、シスターも、みんなも、何もしていないのに。罪など何一つ犯していないのに。
どうして、どうして。
ただ生きていることが罪ならば。
ただ息をすることが罪ならば。
ただ思うことが罪ならば。
余命いくばくもないこの体ごと、全部全部諸共ぶっ壊してやる。
ドフラミンゴのファミリーに入って、しばらく。
生きる可能性はあるらしいが、あまり当てにしていない。悪魔の実は、それを求めて数多の海賊達が海に出てはその影すら見ることなく散っていく。それほど希少で、手に入ることは稀なもの。都市伝説じみたそれに命を預ける気にはならない。
フレバンスそのものは無くなったが、そこから出ていった地元の人間は多少いる。けれどあの日を境に珀鉛病を発症し、住んでいた場所から追い出されては
バカみたいだ、どいつもこいつも。
_______「聞いて、お兄様！ラミ、お友達が出来たの！」
「……どうせ死んでる」
ラミが嬉々として話していたラミの友達。
ラミ曰く、誰も知らない自分だけの友達だって言ってた。最初はイマジナリーフレンドでも作ったのかと思ったけど、何度かラミと遊んでいるところを見たことがある。
花冠の作り方をラミに教わって、楽しそうに話すラミに柔らかい笑顔で相槌を打つ奴。遠目だから会話は聞こえなかったけど、ラミはとても楽しそうだったことを覚えてる。
そいつはあの日の一ヶ月くらい前に引っ越していったが、フレバンスで暮らしていたなら未来は一つだ。
おれ以外誰も、あの美しい国の暮らしを覚えていない。
______________
「……何してるの？」
「狩り！食うか？おまえならいいぞ」
「野生児？？」
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雅榴(プロフ) - 翠さん» 多分、どうせ年内には作るんだよなぁと開き直ったので尻叩きに予告してしまいました笑 休息も兼ねますので多少時間はかかりますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 時雨さん» 休息も兼ねてゆっくり考えようかなと思っているので、気長にお待ち頂けると嬉しいです〜！ご期待に添えるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page42 id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - なんと…！続編も…！！最高です、本当にありがとうございます。体調にはお気をつけて。また！ (2023年2月5日 16時) (レス) id: 64131c5e87 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 続編ありがとうございます🙏最高です；；！この後どんな展開になるのかとても楽しみです！これからも応援しています。 (2023年2月5日 13時) (レス) @page42 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - チックタックさん» ありがたいお言葉をありがとうございます！続編はうっすら考えてはいるものの、そもそも作るかを悩んでいるのでそう言って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年1月31日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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