1話 ページ1
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私の母は、元々少し人より体が弱かった。
おかげで春島だった故郷からまともに出られなかったものの、行商人として島に訪れた父と出会い、結婚。
私の妊娠を機にずっと気になっていたという�倏鬚つ��瓮侫譽丱鵐垢悗醗�っ越してきた。
フレバンスにはいわゆる学校を兼ねた教会があって、このフレバンスの中でも一際目を引く大きな教会がそれだ。
しかし母が私を出産してから体調が更に傾いた。
薬を買うためにお金が必要でも、肉体労働がとんと向いていなかった父は盛んだった珀鉛産業には手を出さず、もう一度行商人として出稼ぎへ。
私は母が心配で、教会の名簿に名前はあるものの一度も通ったことはない。シスターが来てくれるので困ることもなかったし。
母と二人。取り立てて仲のいい友達もいなかったけれど、特に何か不満を持ったことはない。母のそばにいたかったのだ。
そんな私が、一度だけ教会に訪れたことがあった。
家に来たシスターがハンカチを忘れて行ったので、届けにいったとき。学校は休みで、シスター達以外誰もいない教会を走ってハンカチを届けたその帰り道。
「だぁれ？」
「？あなたこそ、誰？」
「私、ラミ！この教会でお勉強をしているの！
でも……あなたみたいな人、知らない！」
小さなツインテールを揺らして、ぴょこぴょこ私の周囲を飛び回るその女の子。抑えきれない活発さに押されつつ、名前を名乗ると彼女は目をキラキラさせた。
彼女は私の返答もろくに聞かず、存外力強い手で私を引っ張って走り出す。大好きなお兄様が遊んでくれないから遊んで欲しい、そう言う彼女にとても困ってしまったけど、一度だけだと遊んでやった。
かけっこにかくれんぼにおままごとにお医者さんごっこ。
日が暮れても遊びのレパートリーがあるのには流石に驚いた。
「また遊びましょう！」
「母様のことがあるから、たまにならね」
「約束！」
小さな小指を絡めた女の子に存外私は気に入られたらしく、それから町で見かける度に遊ぶことになる。
____________________________
「聞いて、お兄様！ラミ、お友達が出来たの！」
「そうか、どんな奴なんだ？」
「内緒！ラミだけのお友達だもん！」
「なんだそれ」
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雅榴(プロフ) - 翠さん» 多分、どうせ年内には作るんだよなぁと開き直ったので尻叩きに予告してしまいました笑 休息も兼ねますので多少時間はかかりますが、気長にお待ち頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 時雨さん» 休息も兼ねてゆっくり考えようかなと思っているので、気長にお待ち頂けると嬉しいです〜！ご期待に添えるよう頑張ります、コメントありがとうございました！ (2023年2月5日 18時) (レス) @page42 id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - なんと…！続編も…！！最高です、本当にありがとうございます。体調にはお気をつけて。また！ (2023年2月5日 16時) (レス) id: 64131c5e87 (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - 続編ありがとうございます🙏最高です；；！この後どんな展開になるのかとても楽しみです！これからも応援しています。 (2023年2月5日 13時) (レス) @page42 id: dee2fbc24a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - チックタックさん» ありがたいお言葉をありがとうございます！続編はうっすら考えてはいるものの、そもそも作るかを悩んでいるのでそう言って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2023年1月31日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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