４話 ページ4
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「ほらっ、頑張ろうよ。出久くん」
「無理だよぉ……」
情けなくもそうやって駄々をこねたのは、運動が苦手だった小学校の頃の運動会
彼女は人並みに運動が出来たから、そこまで苦ではなかっただろう。人前に出ると言う事以外は
「私も、人に見られるの嫌なんだよ！
だからがんばろう」
「だって僕、運動できないし……。
こけちゃって、笑われるよ」
「笑わない！みんなが笑っても、私は絶対笑わないから！
応援もするから、ね？」
「……うん」
あやすような声に押されて、徒競走の列へと足を運ぶ。小さく震える手。走れるかな、なんて
すると温かい両手が、僕の重ねられた手を思いっきり、挟むようにしてバチィン！と叩いた
「いっ！！……な、にするの！？」
「前向いて！走るのは下じゃなくて前！
……それに、ビックリして緊張ほぐれたでしょ」
してやったりと笑うAちゃん。思わずポカンと口を開ける。確かにマシにはなったけどやっぱり怖いことに変わりはなくて。
「グイッと前見て突き進め！……ってね」
言うだけ言って、自分の列へと戻って行ったAちゃん
どれだけ支えてくれるんだろう。光明はどれだけ暖かくて、明るいんだろう
彼女へ向ける感情が、良い意味であり過ぎてわからなくなって。
下手な笑顔を向けるしか出来なかった
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Panda - はぁ...。好き (2020年10月21日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
アンチ垢 - 好きです (2018年6月25日 17時) (レス) id: 7ab7d6705e (このIDを非表示/違反報告)
黒アリス - ものすごくクオリティーが高くて、感動的な話ですね!! (2017年12月25日 22時) (レス) id: 32af3e2e22 (このIDを非表示/違反報告)
黒アリス - ものすごくクオリティーが高くて、感動的な話ですね!! (2017年12月25日 22時) (レス) id: 32af3e2e22 (このIDを非表示/違反報告)
蚊 - マジ泣きした！めっさ感動した！次に作品作るとしたらまた頑張って！応援してるからね！ (2017年12月3日 16時) (レス) id: 246313809f (このIDを非表示/違反報告)
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