２３話 ページ23
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高校に上がって、憧れの雄英に入ったばかりの時
「デクくん、昼休みになるといっつもドアのとこ見るよね」
「えっ！！？」
「確かに。そうしていつも落ち込んでいるな……
何かあるのかい？」
「え、あ……何かあるって、わけじゃないんだけど」
もう隣にいる資格すら無い、あの子の事。
なんでも気付いてくれたのに気付いてあげられなかった。
「僕の一番の友達が、いつも遊びに来てくれてたから」
そう言って眉を八の字にして笑う僕に首を傾げる二人。
昔から声を潜めて泣くし、うざったいくらいに嗚咽を漏らす僕の隣に来て一緒に俯いて、手を握ってくれて。涙が枯れ始めた頃に前を向くとそこには笑顔があって、僕も思わず笑う
けれど今はもう、握ってくれるあの手は無い。
手を空へかざして、太陽を隠し手の甲を眺める
太陽のポカポカとした暖かさは安心する。隣には新しく出来た心優しい友達。
ふと思うんだ。ここに彼女もいて、僕が友達といるところを見てくれたなら、安心してくれただろうなって。
またあの綺麗な星空の下で、きっと皆と一緒に思い出を作ったんだろうなって
その資格が無いのに厚かましくて、ごめんね
……どうして。
気付いてあげられなかったんだろう
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Panda - はぁ...。好き (2020年10月21日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
アンチ垢 - 好きです (2018年6月25日 17時) (レス) id: 7ab7d6705e (このIDを非表示/違反報告)
黒アリス - ものすごくクオリティーが高くて、感動的な話ですね!! (2017年12月25日 22時) (レス) id: 32af3e2e22 (このIDを非表示/違反報告)
黒アリス - ものすごくクオリティーが高くて、感動的な話ですね!! (2017年12月25日 22時) (レス) id: 32af3e2e22 (このIDを非表示/違反報告)
蚊 - マジ泣きした！めっさ感動した！次に作品作るとしたらまた頑張って！応援してるからね！ (2017年12月3日 16時) (レス) id: 246313809f (このIDを非表示/違反報告)
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