３話 ページ3
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都会の夜は明るくて、星は見えない
薄っすらと光の強いものだけが見える夜は少しつまらない
けれどAちゃんは笑ってその手を天へ掲げる
「出久くんにだけ、魔法を見せてあげる」
ふわり。手をまるで空を撫でるようにすると、空には一面の星々
今の季節に見える星と、星座と、時には季節外れの天の川だって。
Aちゃんの個性は『星空』。かっちゃんもAちゃん自身も没個性だと言うけれど、僕からすれば羨ましくて綺麗な個性
どうやらこれは個性をかけようと思った人にしか見えないものらしい。だからこそなおさら。そう言って少し悔しそうに笑う
「き、綺麗だよ！Aちゃんの個性は！
見るだけで元気になるし、とっても幻想的で！」
どんな些細なことでもAちゃんが悲しむ姿は嫌い。
だから、幼い僕はそれはもう必死で褒めた。
ぽかんとする彼女にようやく自分の必死さに気づいて、火を吹きそうなほどに赤くなって。
「……ははっ！幻想的なんてよく知ってるね！
うん、ありがとう。出久くん」
そうやって、また綺麗に笑うAちゃんが大好きだった。星空の一等星みたいに、一つだけ輝いてるんだ
「ずっと、友達でいてくれる……？」
「もちろん！離してなんかあげないよ！」
恐る恐る聞いた僕と反面的な笑顔
安堵して、嬉しくて、一時期はAちゃんが友達ならもう友達はいらないや。なんてまで思ってたんだ
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Panda - はぁ...。好き (2020年10月21日 8時) (
レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
アンチ垢 - 好きです (2018年6月25日 17時) (レス) id: 7ab7d6705e (このIDを非表示/違反報告)
黒アリス - ものすごくクオリティーが高くて、感動的な話ですね!! (2017年12月25日 22時) (レス) id: 32af3e2e22 (このIDを非表示/違反報告)
黒アリス - ものすごくクオリティーが高くて、感動的な話ですね!! (2017年12月25日 22時) (レス) id: 32af3e2e22 (このIDを非表示/違反報告)
蚊 - マジ泣きした！めっさ感動した！次に作品作るとしたらまた頑張って！応援してるからね！ (2017年12月3日 16時) (レス) id: 246313809f (このIDを非表示/違反報告)
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