故意か否か【ゾロ】 ページ43
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「三番テーブル」
「はーい！」
手短な店長の言葉に返事をして、カウンターに出された皿を持って足元に気をつけながら店内を大股で歩く。
営業スマイルを浮かべながら料理を差し出しカウンターに帰る途中、ふと窓から見えた海。
あの広い海に出てのんびり波に揺らされるのが、私の幼い頃からの夢だ。
その為には準備が諸々必要なため、この島で唯一の居酒屋に住み込みで働き始めて早四年。そろそろ必要なものも揃って資金も貯まりそう。
近いうちに海に出ようか、そう考えていた頃に訪れてきたのが、最近出てきた麦わらの一味だった。
最初こそ海賊相手なので警戒したものの、拍子抜けするくらい普通の客だ。何なら豊富な酒を気に入ったと剣士のゾロさんが通い詰めている。
「よォ」
「いらっしゃいませ！今日は新しいお酒を仕入れてますよ」
「ヘェ、そりゃいい」
上機嫌でいつものカウンター席に座る。バーテンダーも務める店長との談笑に時折混ぜてもらいながら働くのも悪くないと思う今日この頃。
不意に離れたテーブル席で手を挙げたサンジさん。注文をとりにいこうとした私を、引き留める手。
「？あの」
「ほっとけ。それより今日仕入れた酒ってどれだ」
「た、棚の二段目の左端です」
「酌してくれ。あー……片手が動かねェんだ」
いや全然両手動いてましたよね！？
突っ込んでも難しい顔で無視されてしまった挙句、手が離されることもなく。致し方なくお酌をすれば遠くでサンジさんが呆れた顔をして、店長はクスクス笑っていた。
「そろそろここを離れるんだ、君には良くしてもらったから……そのお礼にと思って」
「わあ……わざわざありがとうございます」
とある旅人がこの島に少し前から滞在していた。旅人になりたい私は率先して話しかけたり島を案内したりとしている内に、仲良くなった経緯がある。実は連れて行ってくれないかな、なんて下心もあったなんて言えないけど。
とはいえ……。
「あの、ゾロさん？」
「ア？」
「何でそんな機嫌悪そうなんですかね……」
お礼にと貰った花束。綺麗なそれを丁寧に店に飾る私を睨み続けるゾロさん。ちょっと怖い。
「ずいぶん丁寧に飾るんだな」
「そりゃあ頂き物ですから」
「……ついていきたかったのか？」
「！よく分かりましたね！私、いつか海に出たいんです！」
溌剌と語り出す私に目を丸くしたものの、何故だかゾロさんは機嫌を直して話を聞いてくれていた。店長はまたクスクス笑っていたけど。
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雅榴(プロフ) - アレンさん» ありがたいお返事ありがとうございます！私もゾロが好きなので、そう言って頂けるととても光栄です！ 普段はレスに返事はしないのですが、嬉しくてついしてしまいました笑 コメント、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: 2b6c68b317 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - 雅榴さん» 返事が遅くなり申し訳ありません。最推しでして、いつか雅榴様のお話でこんなシチュのゾロが読んでみたいと思っていたのでついリクエストしてしまいました。笑 全然大丈夫です、書いて頂けるだけで嬉しいのでお気になさらず！！宜しくお願い致します。 (2023年4月9日 22時) (レス) @page40 id: 6328e5ff6e (このIDを非表示/違反報告)
オプチャのゆらち(プロフ) - 雅榴さん» ドロドロもぐちょぐちょも大好物ですので！！お願いします！！ (2023年4月7日 11時) (レス) id: 9ed78185c7 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - アレンさん» 4件目のゾロに驚いてしまいました！笑 あくまで私の解釈でのゾロになりますので手口が巧妙とはいえ頭がキレるとはまた違うようなものになってしまうかもしれませんがよろしいでしょうか？それでよければお受けさせて頂きます！ コメントありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - オプチャのゆらちさん» 確実に恋とかそんな可愛いものでは終わりませんが、大丈夫ですか？別のコメ欄と間違えてませんか？？ とはいえ、リクエストありがたいのでお受けさせて頂きます。スモーカーですね、了解しました。リクエストありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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