行かないで【モモの助】 ページ38
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「フフ、湯加減はどうだった？モモの助くん」
「くるしうないぞ！」
「あのガキ〜〜！！ナミさんやロビンちゃんに飽き足らずAちゃんまで！！」
「うるさいわよ、サンジくん。子どものすることなんだから」
ひと目見てわかるほど激怒するサンジと、それを咎めるナミ。二人に気付かない彼女はまだ少し濡れたモモの助の髪を優しく手触りのいいバスタオルで拭いていた。
モモの助と錦えもんという、少し特殊な同居人がこの船にやってきた。分かりやすく訳ありなのに加えてルフィが乗せると決めた以上、仲間である彼女もまたそれに逆らわないのは例外ではない。
幼いモモの助は優しく甘やかしてくれるナミやロビンに懐いていたが、もう一人の女性船員であるAには特にひっつき虫だ。
基本侍としての矜持を守るため、何とか背伸びして踏ん張って自立しようとするモモの助は、彼女が一度視界に入れば黙って懐に潜り込む。
「拙者の将来の妻にしてやってもよいぞ！将軍の妻だ！」
「うーん、嬉しいけど、私はルフィの仲間だから」
「む！」
子どもの幼い約束とはいえ、彼女は頷かない。それが気に入らなかったモモの助はさらに引っ付き、無意味にルフィに喧嘩をふっかける。それを微笑ましく見守る周囲。
拙い初恋など、平和の象徴でしかなかったのだ。
それが故に、そのまま大きくなってしまったモモの助は、ある種の脅威だった。
「行かないでくれ、ここにいてくれ、拙者はおぬしがいい、命令だ、頼む」
「ちょ、モモの助くん？あの、苦しいよ」
「いやだ、嫌だ、嫌だ！置いていかれるのは嫌でござる！！」
「おいモモの助！Aを離せ！！おれの仲間だぞ！」
カイドウは討たれ、別れの時。間一髪間に合ったモモの助は、笑顔で手を振る彼女に縋りついた。
小さければあしらえたその挙動も、今やモモの助は人より何倍も屈強で頑丈な体格を持っている。なす術もない。
ギチギチ強まる力。彼女が骨の軋む痛みに顔を歪め、ルフィが引き剥がそうと力を込めても微動だにしなかった。
「みな、拙者を�狆�軍�瓩噺討屐Ｌ樵阿埜討鵑任�れない。頼む、頼む、拙者の名前を、そばで」
「ッあ"……！」
「Aッ！！」
さみしい、さみしい。
耳元で呻くように呟くモモの助は、強まる腕の苦しさに息も絶え絶えな彼女に気付かない。
純情故に歯止めを知らない力は、そうして彼女の体を砕いたのである。
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雅榴(プロフ) - アレンさん» ありがたいお返事ありがとうございます！私もゾロが好きなので、そう言って頂けるととても光栄です！ 普段はレスに返事はしないのですが、嬉しくてついしてしまいました笑 コメント、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: 2b6c68b317 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - 雅榴さん» 返事が遅くなり申し訳ありません。最推しでして、いつか雅榴様のお話でこんなシチュのゾロが読んでみたいと思っていたのでついリクエストしてしまいました。笑 全然大丈夫です、書いて頂けるだけで嬉しいのでお気になさらず！！宜しくお願い致します。 (2023年4月9日 22時) (レス) @page40 id: 6328e5ff6e (このIDを非表示/違反報告)
オプチャのゆらち(プロフ) - 雅榴さん» ドロドロもぐちょぐちょも大好物ですので！！お願いします！！ (2023年4月7日 11時) (レス) id: 9ed78185c7 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - アレンさん» 4件目のゾロに驚いてしまいました！笑 あくまで私の解釈でのゾロになりますので手口が巧妙とはいえ頭がキレるとはまた違うようなものになってしまうかもしれませんがよろしいでしょうか？それでよければお受けさせて頂きます！ コメントありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - オプチャのゆらちさん» 確実に恋とかそんな可愛いものでは終わりませんが、大丈夫ですか？別のコメ欄と間違えてませんか？？ とはいえ、リクエストありがたいのでお受けさせて頂きます。スモーカーですね、了解しました。リクエストありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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