いっぱい食べる君が好き【エース】 ページ28
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ーー悪食娘ーー
「よく食う奴が来たもんだなあ……」
「ほっといたら食料全部食われちまいそうだ」
ナイフとフォークを両手に携えて、時々スプーンに持ち替えながら、出される料理は全てその小さな口の中へと吸い込まれていく。
まるでジュースでも飲むかのように巨大なブロックステーキを食べ、おやつでも食べるかのように数メートルはある山盛りのサラダを食べ、その合間の口直しにホールケーキを三つ食べた。
紆余曲折ありながらも白ひげ海賊団の仲間となったエースの後に入ってきた、末の妹。
指先まで教育が徹底された仕草や頭の良さは、恐らく幼少期まで海賊など程遠い存在だったと誰でも分かる。貴族に良い思いのない連中が、家族となった末の妹に複雑そうな顔をしてしまうほどに、貴族然とした振る舞いをしていた。
それでも彼女は海賊の女であり、奪うも殺すもお手のもの。故に受け入れられた妹だったが、唯一食に関して控えめだった。
量も少なく最低限の食事で済ませるその姿に、サッチだけが違和感を覚えた。遠慮せず好きなだけ食べていいと、そう言ったのが数時間前。
「おまえ、すげぇ食うな」
「自覚しております」
「腹、苦しくねえの？」
「淑女のお腹を指差さないでくださいまし、礼儀がなっておりません」
その会話の間にも、エースの顔くらいある大きなどんぶりに入ったラーメンを汁まで飲んで空にした。何時間もこの状態なので厨房からは叫び声が絶えないし、コックを務める4番隊の連中がげっそりとした表情をしている。それでも中華鍋を振るう腕は止めないので、エースはプロ根性を感じた。
彼女の腹は、食べた質量に見合わないほど細い。
最初は一皿目のステーキでダウンするものと思っていたので心配になったが、今となってはマジックでも見るような気分だ。
「もう無理だ！食料がこれ以上減ったら、次の島に着く前に誰か餓死する！」
「マジか」
「ごちそうでした」
サッチが根を上げたところで、最後のデザートを食べ切った彼女は静々と終わりを告げる。
それ以降、物珍しさに餌付けする輩が増え、舌も確かでキチンと感想を言う彼女に4番隊が味見係を頼むことも増えた。
エースもその例に漏れず、出先の島でよさそうな店を見つけるたびに彼女を連れ回した。礼法が叩き込まれた彼女が海賊ばかりの食堂にいるチグハグさや、いくらでも入っていくその小さな口を見るのが面白かったのだ。
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雅榴(プロフ) - アレンさん» ありがたいお返事ありがとうございます！私もゾロが好きなので、そう言って頂けるととても光栄です！ 普段はレスに返事はしないのですが、嬉しくてついしてしまいました笑 コメント、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: 2b6c68b317 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - 雅榴さん» 返事が遅くなり申し訳ありません。最推しでして、いつか雅榴様のお話でこんなシチュのゾロが読んでみたいと思っていたのでついリクエストしてしまいました。笑 全然大丈夫です、書いて頂けるだけで嬉しいのでお気になさらず！！宜しくお願い致します。 (2023年4月9日 22時) (レス) @page40 id: 6328e5ff6e (このIDを非表示/違反報告)
オプチャのゆらち(プロフ) - 雅榴さん» ドロドロもぐちょぐちょも大好物ですので！！お願いします！！ (2023年4月7日 11時) (レス) id: 9ed78185c7 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - アレンさん» 4件目のゾロに驚いてしまいました！笑 あくまで私の解釈でのゾロになりますので手口が巧妙とはいえ頭がキレるとはまた違うようなものになってしまうかもしれませんがよろしいでしょうか？それでよければお受けさせて頂きます！ コメントありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - オプチャのゆらちさん» 確実に恋とかそんな可愛いものでは終わりませんが、大丈夫ですか？別のコメ欄と間違えてませんか？？ とはいえ、リクエストありがたいのでお受けさせて頂きます。スモーカーですね、了解しました。リクエストありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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