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「幸せになれると、本気で思ったのか？」
「あ、ああ……」
「2年で全てが消えたと。本気で？」
「あああ……っ！」
ゴトリと倒れて以降みじろぎすらしない男に縋って泣く女。それらを見下ろす男の手にはベットリ血が付いており、ぽたりぽたりと落ちていく。
血の付いた手で女_______Aの顎を掴み、上へ向かせる。涙で崩れた顔にまた嘲笑した男_______ルッチが一つキスをした。2年前と同じ力加減と感触。
彼女の目に、より悲壮が浮かぶ。
「どうして、今更……！」
「今更？たかが2年だ。
任務でもなければ
その意味が分からねェのか？」
彼女は何も知らない一般市民だ。
だが、その発言の意味を理解出来るほど聡明でもあった。だからこそルッチは彼女を心底気に入ったのだ。
下手に抵抗するのは愚策だと分かっているが、その体は正直だ。すぐにでも逃げられるよう腰が引けている。
ルッチが彼女をベッドへ乱雑に投げると、ハットリが肩から羽ばたく。そのまま空いた窓から空へと飛んでいった。
帽子とコートを脱ぎ捨てながら歩み寄るルッチから逃げるように後ずさる。すぐに壁へと追いやられた彼女はこれから起こることの全てを、既に理解していた。
「賢いお前なら、分かるな？」
「ヒッ」
元よりルッチはこの街に戻ってくるつもりなどなかった。
そこにどんな思いがあろうと無駄でしかない行為だからだ。
そんなルッチが、彼女のためだけにこの街に戻ってきた。
「諦めろ。
おれがお前に惚れた時点で、お前の未来は一つだった」
肩を掴んでベッドに彼女を押し付け、真っ白な表情の彼女にルッチが笑う。窓から差し込む月明かりだけがルッチを照らし、その悪人のような笑みを真正面から見たAは更なる恐怖に体を強ばらせた。
「逃げたいなら精々逃げろ」
_______お前以外の全てが消えても良いのなら。
月が雲に隠されて、彼女の視界が闇に包まれた。
全身にのしかかるような己を包む温もり。
意図せず漏れ出る自分の声に紛れて
ロブ・ルッチとて、慈愛はある。
それを得たとて、幸せになるかは別なのだが。
それをレイジュは恋と言う【ヨンジ】→←反比例【ロブ・ルッチ】
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雅榴(プロフ) - アレンさん» ありがたいお返事ありがとうございます！私もゾロが好きなので、そう言って頂けるととても光栄です！ 普段はレスに返事はしないのですが、嬉しくてついしてしまいました笑 コメント、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2023年4月9日 23時) (
レス) id: 2b6c68b317 (このIDを非表示/違反報告)
アレン(プロフ) - 雅榴さん» 返事が遅くなり申し訳ありません。最推しでして、いつか雅榴様のお話でこんなシチュのゾロが読んでみたいと思っていたのでついリクエストしてしまいました。笑 全然大丈夫です、書いて頂けるだけで嬉しいのでお気になさらず！！宜しくお願い致します。 (2023年4月9日 22時) (レス) @page40 id: 6328e5ff6e (このIDを非表示/違反報告)
オプチャのゆらち(プロフ) - 雅榴さん» ドロドロもぐちょぐちょも大好物ですので！！お願いします！！ (2023年4月7日 11時) (レス) id: 9ed78185c7 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - アレンさん» 4件目のゾロに驚いてしまいました！笑 あくまで私の解釈でのゾロになりますので手口が巧妙とはいえ頭がキレるとはまた違うようなものになってしまうかもしれませんがよろしいでしょうか？それでよければお受けさせて頂きます！ コメントありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - オプチャのゆらちさん» 確実に恋とかそんな可愛いものでは終わりませんが、大丈夫ですか？別のコメ欄と間違えてませんか？？ とはいえ、リクエストありがたいのでお受けさせて頂きます。スモーカーですね、了解しました。リクエストありがとうございました！ (2023年4月7日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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