138話 ページ27
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「今日は楽しい�牴从廚雖瓩瀬�〜〜！！！」
「ぎゃははは！！」
「わははは！」
潜入して短いが、その期間でも見たこともないほど笑顔と笑い声に満ちた風景。響く太鼓は腹の底にまで響くほど力強く、奏でる笛の音は思わず足を止めるほど繊細で美しかった。
大通りを占領して進む巨大な人の形をした人形灯籠らしきものの上で踊る人や、着飾った女達。
「辛くなったらすぐ言ってね！
運べないけど、人は呼べるから！」
「ふふ、そのときは任せるね。おトコちゃん」
「うん！」
周囲をちょろちょろ歩くおトコちゃんにくすくす笑いながら、肩にかけただけの羽織を握って人の波に流され歩く。
賑やかさに満ちた風景と、それに浸る気分を害さない身体にホッと息を吐いた。
まだ少し痛い気さえする心臓を抑えながら、天狗さんとおトコちゃんに連れられて歩く。出し物や、鳴り響く喧騒や楽器の音、屋台ですらもあの日々と同じ風景だった。
「りんご飴食べる？おいしいよ！お水も綺麗なものだから、安心して飲んでいいんだよ！」
「いいの？ありがとう」
ああ、なんと表現すればいいのだろうか。
あの日々と似ているのに、決定的に違う世界。
私が愛し、育んだものが存在しない世界。
そしてここは、再び私が何かを育み愛した世界なのだ。
「さぞ悔しかろう、歯痒かろう。此度の決戦に置いていかれるのは」
「……ええ、とても」
死んだ自覚はなかった。生まれ落ちた自覚もなかった。
老衰でないことだけは確かだという認識のまま、まるで前世から地続きに始まった今世。
生きていいと言われても、ここが故郷なのだと言われても私自身がいまいちピンと来なければ、そりゃあどれだけ肯定されても受け入れるのに時間がかかるだろう。
「火祭りは亡き人を弔う祭。天国へ届く様に火を焚くのだ」
「お父ちゃん、見てるかな。アハハハハ！」
「ああ勿論だ、空がこんなに澄んでいる」
死者を弔うらしい火祭りでは、ご先祖様への願いを書いた灯篭を空へ飛ばすのだとか。
「そなたも書くといい。例え送る相手がおらずとも、上げればそれが弔いになる」
「いなくてもいいんですか？」
「無論。この場にいる誰も先祖のことなど知りはせん。
だが、感謝と共に灯籠を空へ上げることが重要なのだ」
筆とまっさらな灯籠を私の目の前に置いた天狗さんは、まっすぐ私の目を見据えた。
「先祖が、親がいたからこそ、そなたはここにいるのだから」
目を見開く私が視線を逸らすまで、天狗さんは決して私から視線を外さなかった。
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雅榴(プロフ) - あやさん» 今作で更に好きになれたなら嬉しいです〜！👏 たくさん楽しんで頂けたなら幸いです。こちらこそ読んで頂きありがとうございました！コメントもありがとうございました！ (2022年12月13日 16時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この作品を読ませてもらって本当にドキドキとときめきが止まらなかったです！元々ゾロは好きだったのですがこの作品でもっと好きになりました。素敵な作品をありがとうございました✨これからも頑張ってください応援してます！ (2022年12月13日 9時) (レス) @page49 id: 0f7e0fb150 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 翠さん» たくさんのお言葉ありがとうございます！とても楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！長いし文も多いのに最後まで読んで下さってありがとうございました。時折頂けたコメントも嬉しかったしモチベになりました。コメントありがとうございました！(*´∀｀*) (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - なな姫さん» ありがとうございます〜！楽しんで頂けたなら何よりです！次回もまたONE PIECEかなと思っているので、その時もまたお付き合い頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました〜！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 長文、何度ものコメント、失礼いたしました。お体にお気をつけて、過ごしていって下さい。今までも、これからも、応援しています！╰(*´︶`*)╯♡ (2022年12月3日 19時) (レス) @page49 id: eb4de4b192 (このIDを非表示/違反報告)
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