133話 ページ22
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「おい、トニー屋」
「！トラ男！」
討ち入り二日前。ルフィ達一行が身を潜める編笠村にて、ローは赴いた。一度は仲間を疑ったしのぶのいる錦えもん達には連絡せず、チョッパーとの内密な接触のためだ。
「容態は……！？」
「衰弱の一方だ」
ローの背後に控えていたジャンバールが膝を折る。その手には、弱々しく肩で息をするAが寝そべっていた。眠っているのか呼吸は浅く、数日ぶりに聞いた仲間の声にも反応しない。
討ち入りの七日前。ホーキンスを倒して逃げ出したローが彼女を船へ連れて行き、能力や医療器具を使って身体検査を行った。しきりに抑える心臓を中心に検査し、心臓を抜き取っても異変は分からず終い。
ローの船もまた、戦場に赴く。医療機器の揃った船なので処置は出来ずとも最低限の生命維持は出来る船員達に任せるかと思ったが、危険もある。カルテを借りるついでに一度主治医であるチョッパーに診せようと判断したのだ。
「そんな……トラ男にも分からなかったのか」
「心臓がやけに大きく動いている。正常な動きじゃないが、逆に言うとそこしかおかしな点がない。高熱もただの風邪にしか見えねェが、心臓が関与しないとは思えない。……ただの病気にしちゃチグハグだ」
数日観察したが、心臓が異常を示す前兆やサインはなく、唐突に訪れる痛みは不規則だった。診察結果を片手に難しい顔するチョッパーは、とにかく寝かせようと体を巨大化させてジャンバールから受け取り、ローに礼を言ってすぐに走り出した。
「「「病気ィイイ！！？」」」
「声がでかいよ！！」
編笠村に響いた絶叫。真っ青な顔で開いた口が塞がらないルフィ達一味。チョッパーは困ったように眉を下げ、固まる仲間達に言葉を続けた。
Aは現在、おたまの家で看病を受けている。
「診察しても原因が分からないんだ。心臓に異常があるみたいで、このままじゃ……」
苦しげに言い淀むチョッパーに、事の重大さを痛感したウソップが真っ先に声を上げた。
「な、何とかならねェのか、チョッパー！」
「おれだって頑張ってるよ！でも、おれの知ってる症例と噛み合わないんだ！下手な手は打てないよ！」
一番焦っているのはチョッパーだ。こうなったとき、適切な処置が出来るように二年間学び続けた。それなのに、いざそのときが来たら原因不明で手の施しようがないなんて。
ワノ国特有の病気がないか調べると言って走り去るチョッパーを見送った一味は、とっくの昔にゾロがいなくなっていることに気が付かなかった。
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雅榴(プロフ) - あやさん» 今作で更に好きになれたなら嬉しいです〜！👏 たくさん楽しんで頂けたなら幸いです。こちらこそ読んで頂きありがとうございました！コメントもありがとうございました！ (2022年12月13日 16時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この作品を読ませてもらって本当にドキドキとときめきが止まらなかったです！元々ゾロは好きだったのですがこの作品でもっと好きになりました。素敵な作品をありがとうございました✨これからも頑張ってください応援してます！ (2022年12月13日 9時) (レス) @page49 id: 0f7e0fb150 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 翠さん» たくさんのお言葉ありがとうございます！とても楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！長いし文も多いのに最後まで読んで下さってありがとうございました。時折頂けたコメントも嬉しかったしモチベになりました。コメントありがとうございました！(*´∀｀*) (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - なな姫さん» ありがとうございます〜！楽しんで頂けたなら何よりです！次回もまたONE PIECEかなと思っているので、その時もまたお付き合い頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました〜！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 長文、何度ものコメント、失礼いたしました。お体にお気をつけて、過ごしていって下さい。今までも、これからも、応援しています！╰(*´︶`*)╯♡ (2022年12月3日 19時) (レス) @page49 id: eb4de4b192 (このIDを非表示/違反報告)
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