153話 ページ42
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「おっまえ…………ハァーー……」
「た、ため息……！？」
やっ、やっぱりダメだった！？
そうだよね！？時間は有限だし、二人になったところで何をするわけでもないし！
ただ、その、彼の周りには綺麗な人も多くて、やっぱりちょっとだけ不安なのも事実なわけで。それをちょっぴりでいいから拭いたくて……これが理由じゃ、ダメかなぁ。
思わずションモリしてしまって、地面に『の』の字を書く。治したはずの癖が出てくるくらいには落ち込んでしまって、それもまた情けない。視界の端でサンジくんがめちゃくちゃ荒れ狂っているが、ジンベエさんが口と体を押さえ込んでくれていた。因みにルフィさんは不思議そうにこちらを見ている。
「A」
「…………今、猛省してるから後にして」
「すぐ返事しなくて悪かった。だからこっち向け」
呆れたような声音に、思わず拗ねた感情を隠すのも忘れて前を見る。
その直後、ピントが合わないほどの至近距離に顔が近づき、唇に掠めた吐息に呼吸を忘れた瞬間には、同じもので塞がれていた。
「くっ、く！！！！？？！？」
「おぉ」
「…………？？？？？？」
「……目の前にいるのは誰だ？」
「ぞ、ぞろくん」
「違ェだろ」
「えっ」
むに、と惚ける私の頬を軽く摘んで引っ張る彼は楽しそう。
柔らかな視線も、無骨で硬い手から伝わる温もりと優しさも、全てが私の五感を奪って目の前の存在だけを教え込むような。
「目の前にいるのは、テメェの男だろ。……独り占めしたいんならいつでも言え、おれは常にそう思ってる」
「エッ…………えっ！！？？！」
「ハハハ！」
手も、視線も、言葉も、思い出ですら。
全てを持って叩き込まれる。
いっそ暴力的なまでの、愛と質量だ。
「はわわ」
「？大丈夫か？」
「ワハハハ！背を押す必要もなかったようじゃな」
「おうジンベエ。悪りィな」
「なァに！釣りが来るほどいいものを見せてもらったんじゃ、気にせんでいい」
「この……っ！このまりもぉおおお！！！クソ羨ましいんだよこの野郎！！！！」
「うるせェなテメェはよ！！」
よく分かっていなさそうなルフィさんに頬をつんつん突かれても、反応出来ないというか反応する余裕がない。完全なキャパオーバーである。
一つ一つが大きい鼓動があまりにも苦しくて、真っ赤なことに自覚のある顔のまま、ルフィさんの方へ顔を向けた。
「再発、した、かも。…………ヒュッ」
「うぉおおお！？Aーーッ！！？
チョッパー！！チョッパァァアアアッ！！！」
遠のく意識の中で、ルフィさんの絶叫がエコーしていた。
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雅榴(プロフ) - あやさん» 今作で更に好きになれたなら嬉しいです〜！👏 たくさん楽しんで頂けたなら幸いです。こちらこそ読んで頂きありがとうございました！コメントもありがとうございました！ (2022年12月13日 16時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - この作品を読ませてもらって本当にドキドキとときめきが止まらなかったです！元々ゾロは好きだったのですがこの作品でもっと好きになりました。素敵な作品をありがとうございました✨これからも頑張ってください応援してます！ (2022年12月13日 9時) (レス) @page49 id: 0f7e0fb150 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - 翠さん» たくさんのお言葉ありがとうございます！とても楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！長いし文も多いのに最後まで読んで下さってありがとうございました。時折頂けたコメントも嬉しかったしモチベになりました。コメントありがとうございました！(*´∀｀*) (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - なな姫さん» ありがとうございます〜！楽しんで頂けたなら何よりです！次回もまたONE PIECEかなと思っているので、その時もまたお付き合い頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました〜！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - 長文、何度ものコメント、失礼いたしました。お体にお気をつけて、過ごしていって下さい。今までも、これからも、応援しています！╰(*´︶`*)╯♡ (2022年12月3日 19時) (レス) @page49 id: eb4de4b192 (このIDを非表示/違反報告)
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