伍話 ページ5
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海賊というのはどこまで行ったって海賊である。
海兵でありながら海賊を見逃したりと好き勝手してきた経歴のある彼女ではあるが、その認識は染み付いているものだ。
海と宝に血と肉を昂らせ、強さを手に入れるために人を踏み台にすることを厭わない。ときには人を殺せてしまう、そういうあるべきタガの外れた連中なのだ。
大海賊時代と言われているが普通の暮らしをしている人間の方が圧倒的に多いのだ。海賊はあくまでマイノリティな存在なはずが力によって幅を利かせているから面倒だ。
場合によってはおこぼれ町に被害を及ぼしかねない存在は軒並み力づくで追い出すに限る。
そのつもりでゾロが浴びせる敵意と警戒に、同じものを返す。
ジッと睨み合う二人に割って入ったのはゾロをここに連れてきたヤスだった。
「まーまーそう怖い顔せず！笑わにゃ損♪損♪
Aちゃんも！旦那はおれっちの見初めた男よ！
大丈夫さ！そんな怖ェ〜顔してちゃ福が逃げちまうよ！」
「そうそう！Aちゃんも笑って笑って！
なんかあっても守ってくれるでしょ！あははは！」
珍しく笑顔の消えていたAの顔を無理矢理笑顔にさせる若い女の町人に習って男もゾロの口角を無理矢理上げさせた。
急な接触に目を丸くしていた彼女だったが、フッと身体の力を抜いた
「……しょ〜がないな〜」
雰囲気に呑まれて消えかけていた笑い声がまた辺りに響き始めた。
ゾロを信頼したわけではないが、何かあれば対処できるだろうという元来の余裕とヤスの顔を立てるべきという冷静な判断のもと彼女は笑顔を見せた。
「君も落ち着けよ。あんまり刀を見せびらかしてると、盗られちゃうよ」
「……んなヘマはしねェ」
渋々と言った様子で体勢を直したゾロに満足気に笑えば、彼女は懐に隠していた食糧や拝借した金を分け与え始めた。
数時間後、ゾロは刀を盗まれた。
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リエ - いえいえ、お忙しい中ありがとうございます！ご無理せず体調には気をつけてくださいね！ (2022年1月25日 18時) (
レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - リエさん» コメントありがとうございました！ (2022年1月24日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - リエさん» コメントありがとうございます。少々私生活が忙しくなってしまったのと、戦いが始まってどう参戦するかで悩んでしまい更新できずにいました。もうしわけないです……_:(´ཀ`」 ∠): もうそろそろ落ち着いてきて更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！ (2022年1月24日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 更新楽しみに待ってます！ (2022年1月21日 23時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2021年12月19日 20時
