弐拾漆話 ページ27
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長距離を真っ直ぐ飛ぶ大砲はどうやら一台ではないらしく、『剃』で移動する彼女も船に直撃する砲弾を弾くので精一杯であり、海に着弾し舵が取れなくなる船まで面倒を見切れなかった。
それでも荒れた天候を活かして風を作り着弾地点をズラしながら直撃するものは『嵐脚』で爆発させる。
海は広く、巨大かつ何隻もある船を往復して守り続けるのも流石に限界が近く彼女も息を切らし始めた。その間にローや侍達が打開策を探っていた_______その時である。
「�狒簀鉢瓠�！」
ボゴォン！！！
大きな破壊音と共に、長距離を放っていた船が何かに貫かれた。
「は、っは！っ、はぁ、はぁっ」
「だ、大丈夫かアンタ！」
汗なのか雨なのかも分からない。全身びしょ濡れでベタつく服を絞って荒い息のまま目の前を見据える。
大砲を撃っていた船はそのまま海の藻屑となり、かろうじて残ったマストにどっしり構えて手を差し出す影。
「誰がいるのか！？」
「……どちらさんも、お控えなすって！！！」
仁義を通す名乗り口上。この距離でも腹の底に響くような声を、彼女は海兵時代によく知っている。どういう義かは知らないが、彼が来たならば控えて良いだろうと水を吸い切った髪をかきあげタニシを持ち直す。
「手前生国と発しますは海底の国、竜宮王国『魚人街』！
方々のお兄さんとお姐えん方に厄介をかけながらこの度�倏�わら�瓩凌栃�さんに盃を頂く駆け出し者にござんす！！」
随分と、まぁ。苦笑いを浮かべるAは麦わらに底なしの何かを感じた。まさか彼が。そう言わざるを得なかった。
「人呼んで_______�牾ざ�のジンベエ�瓠�！！
以後面体お見知り置きのうえ、よろしくお頼み申します！！」
「ウソだろ」
「�倏�わらの一味�瓩貌�るのか！！？」
ざわめきも無視して止まらぬ口上は、紛れもなく麦わらのルフィへの誓いの文言。証人が有り余る中で知らしめられるそれは後の新世界をより荒れた海にするだろう。
Aはとうに海軍を辞職した身であり、直接的にその波を感じることは困難だろうが、例え新世界のどこにいようとその波の影響を免れることは不可能であるという予測が外れることはない。
嗚呼、やっぱり世界は面白い。
「ワッハッハ！！わがまま聞いて貰うてすまんかった！！
ルフィ！！約束通り生きて戻ったぞ！！戦いに間に合ってよかった！！！」
「ジンベエ〜〜〜〜！！！」
他人事ながら、彼らの楽しそうな声はやはり釣られる。
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リエ - いえいえ、お忙しい中ありがとうございます！ご無理せず体調には気をつけてくださいね！ (2022年1月25日 18時) (
レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - リエさん» コメントありがとうございました！ (2022年1月24日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - リエさん» コメントありがとうございます。少々私生活が忙しくなってしまったのと、戦いが始まってどう参戦するかで悩んでしまい更新できずにいました。もうしわけないです……_:(´ཀ`」 ∠): もうそろそろ落ち着いてきて更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！ (2022年1月24日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 更新楽しみに待ってます！ (2022年1月21日 23時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2021年12月19日 20時
