拾弐話 ページ12
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まとめれば簡単な話だ。
一年前にワノ国に単身不法入国して汚水を飲んでいたところを康イエに拾われ、おこぼれ町や編笠村のお玉たちと過ごす内におこぼれ町を裏から守るようになった。
それは密やかに噂となり、真実味が帯び始めたのがつい最近。この一年潜伏していたとはいえ、異国からきた者同士カイドウやその手下にあたる海賊達は何か勘付いていたらしかったので、ちょうど良い時期だったんだとか。
「なんでよりによってこの国だったんだよ……いや、こっちとしちゃあ頼もしい戦力増えてありがたいけどよォ」
「それはね長鼻くん、この国には海兵は来ないからってだけだよ。それ以外は特に」
「それだけの理由でカイドウを恐れるどころか、自分から突っ込んできたの！？」
「そうだよクノイチさん。って、私クノイチ初めて見た〜！本当にいたんだね〜！」
きゃっきゃと場違いにはしゃぐ姿に呆気に取られる。
相変わらず思考が読めずいけすかないと鼻を鳴らすゾロや恐れ知らずの度胸にルフィと近しいものを感じて嫌な予感を察知するナミ達その他。割と正解である。
「おいどんはずっと山の方にいたからな、花の都の奴らよりはおこぼれ町のことは分かっとったつもりだど。
違和感はあったが、なんなのかまではわからんかった」
「あはは！ずっと持ち家を持たずにふらふらしていたからね、そこらの浪人か町を追い出された文無しにしか見えなかったでしょ〜ね」
悪戯が成功した子どものように笑う姿は実年齢より若く見せたが、滲む隈と達観したような笑みがそれをすぐに打ち消した。
岩の上に座る彼女は赤鞘侍達や麦わらの一味に一斉に見られていようと動じることも警戒することもなく、ただいつも通りあり続けている。
「仲間になるっつったな。何が目的だ」
今までにない規模の戦力を動かすこの戦争で、小さな懸念材料は大きな波紋を呼びかねない。
言葉を間違えれば斬ると語る目に睨まれて尚いつも通り笑っている彼女はチラリとサンジを見た。
「迎えが待っても来なかったからこちらから赴いたんだけど、やっぱまだ信用されないよね〜。ま〜、単純さ。ヤスさんには恩がある。あの人がワノ国の革命を望んだなら、それを成し遂げるのが恩返しでしょ」
恩返しと、あの場で康イエを
国の革命。それが康イエへの最大の弔いであると信じて。
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リエ - いえいえ、お忙しい中ありがとうございます！ご無理せず体調には気をつけてくださいね！ (2022年1月25日 18時) (
レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - リエさん» コメントありがとうございました！ (2022年1月24日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - リエさん» コメントありがとうございます。少々私生活が忙しくなってしまったのと、戦いが始まってどう参戦するかで悩んでしまい更新できずにいました。もうしわけないです……_:(´ཀ`」 ∠): もうそろそろ落ち着いてきて更新しようと思っているので、もう少々お待ちください！ (2022年1月24日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
リエ - 更新楽しみに待ってます！ (2022年1月21日 23時) (レス) id: 62560190e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2021年12月19日 20時
