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10話 ページ10




何度かけても電伝虫は目を覚まさない。
切れる寸前、水に落ちたような音がしたから、電伝虫は海に投げ捨てられたと予想できる


「……どうして」


ただ分かるのは、彼女が危険な目に遭っていることだけ。疑問符ばかりが浮かぶ。


どうして彼女は電伝虫を投げ捨てた?
確かにあの電伝虫の繋がる先はこの電伝虫だけだ。それはつまり革命軍の情報漏えいの危険があるが、彼女は頭のキレる人間だと認められ、尚且つ必要だろうと許可されて渡されたものだ。

その電伝虫を投げ捨てるということは、彼女が電伝虫を奪われないという可能性が無いと判断したということだ。

そんなことは初めてだ。そう思った瞬間、俺は部屋を飛び出した。


「ドラゴンさん!!!」





しばらくして、独自のルートにより白ひげ海賊団の仲間内で身内殺しがあったと発覚。

その時に殺された人間の名前などは分からなかったが、女だった、と。


「ーーーーーあ"」


喉から絞り出した声は潰れたカエルの様で。
膝から崩れ落ちて、未だ報告を続ける仲間を見る。目を見開き、俺は最後の会話を思い出す


『さようなら』


あれ、は、


信じたくない考えが頭に浮かんで消えない。
唇が震えて言葉が言葉にならずに漏れていく。
周りの誰かが俺に声をかけている気がするが何も耳に入らず、必死で思い出そうとする中で俺は息を飲んだ



あの時まぶたの裏に浮かんでいた彼女の笑顔は、既に薄れていたんだ。



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yKIcXedzgwAXtB0(プロフ) - すごくキュンキュンしました!!少年の少しかわいらしい感じとかが表れてて悶えまくってました(*´∀`*)ポッ (2022年6月6日 0時) (レス) @page23 id: 419acffcc5 (このIDを非表示/違反報告)
ロロ - すごくよかった✨泣きそうになっちゃった〜( >Д<;)またどこかで会えるって信じたい!😆 (2022年2月22日 10時) (レス) id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ゆゆさん» コルボ山時代は書いてて楽しかったので、存分に堪能して頂けたようで嬉しいです!語彙力低下するほど感情移入して頂けた証拠ですので、謝ることは何一つとしてありませんよ!コメントと有り難いお言葉ありがとうございました! (2020年8月14日 0時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - コルボ山時代のお話、すごく甘酸っぱくて微笑ましくて頬緩みっぱなしでした・・・・(TT) 本当に最高な作品に出会えた気がします、最高な故に語彙力が低下してしまい申し訳無いです;_; (2020年8月13日 23時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ホウ酸さん» 有り難いお言葉有り難いございます。何ヶ月も前の作品にコメント頂けると思っていなかったのでとても嬉しいです!コメントありがとうございました!! (2020年7月26日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雅榴 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/  
作成日時:2020年1月30日 0時

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