本編番外編 side.Ｌ ページ21
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エースが死んだ時、俺はAは生きているのかとずっと考えていた。
サボもエースも二人とも死んだと思っていて、あの時俺には生きているかもしれないAの存在が一つの支えでもあった。
でも、海は広い。強い奴がゴロゴロいる。
人は死ぬ。
だから、死んでいたらと思うとすぐに泣きそうになってしまっていた。
２年経って、ドレスローザの闘技場でサボと再会した。溢れる涙も止まらなくて、ずっと胸の中でエースとAに叫んでいた。
エース、A！サボ、生きてた！！！
溢れる涙に抗うことはせず、声を上げて泣きそうになるが俺は俺だとバレちゃいけねェから手で口を抑えて必死で我慢する。その様子にサボは軽く笑ったが、すぐに顔を引き締めた
「ルフィ、時間がねェ。手短に言うぞ」
「？な"んだよ"ぉ」
「……Aが死んだ。」
「……え？」
心臓にヒュッと冷たい空気が触れたような感覚。サボに出会えた歓喜にあふれていた涙が止まる。
サボが言うに、Aはエースよりも前に死んでいたと。
喜びと衝撃、受け入れられないと現実をはねつける想いが衝突して今自分がどんな顔をしているのかわからない
「エースが白ひげの船を出て航海してた理由が、Aを殺した奴を追う為だ。」
思い出すのはビビの国。アラバスタの冒険の中で再会したエースは、人を探してるって言ってた。
でも、でも、
「エースは何にも言わなかった！
Aが死んだなんて、言わなかった！！」
「言えるわけがねェ。多分エースは、落とし前つけてからお前に言うつもりだったんだろうな」
ふと、また思い出した。エースを助けに行った時、エースが話したいことがあるって言ってた。結局聞けずじまいに終わったからずっと忘れていた
それが、Aの事だったのか
優しかったA。毎日毎日俺とエースに菓子を作ってくれて、きのみのパイが一番好きだった。
エースは俺がちいせェ時からAが大好きだったことを知ってたから余計に言えなかったんだ。
海に出る時、約束してくれた。また作るって。
その時の優しい笑顔が脳裏によぎって、芋づる式にどんどん溢れてくる。エースとAとの思い出が、二人の優しさが、溢れてくる。
歯を食いしばって堪える。
俺の今やるべきことは、船長としてしなければならないことは、ここで泣き喚くことじゃない。
「……だからルフィ。
死んだエースとAの分までーーー」
サボの目はまっすぐに、凛と前を向いていた。
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yKIcXedzgwAXtB0(プロフ) - すごくキュンキュンしました！！少年の少しかわいらしい感じとかが表れてて悶えまくってました(*´∀｀*)ﾎﾟｯ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page23 id: 419acffcc5 (このIDを非表示/違反報告)
ロロ - すごくよかった✨泣きそうになっちゃった〜( ＞Д＜；)またどこかで会えるって信じたい！😆 (2022年2月22日 10時) (レス) id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ゆゆさん» コルボ山時代は書いてて楽しかったので、存分に堪能して頂けたようで嬉しいです！語彙力低下するほど感情移入して頂けた証拠ですので、謝ることは何一つとしてありませんよ！コメントと有り難いお言葉ありがとうございました！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - コルボ山時代のお話、すごく甘酸っぱくて微笑ましくて頬緩みっぱなしでした・・・・(TT) 本当に最高な作品に出会えた気がします、最高な故に語彙力が低下してしまい申し訳無いです;_; (2020年8月13日 23時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ホウ酸さん» 有り難いお言葉有り難いございます。何ヶ月も前の作品にコメント頂けると思っていなかったのでとても嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月30日 0時
