４話 ページ4
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彼女が何をしたいのか。今何を望み、どういう理由でそうしたいのか。
彼女の表情からそれらを読み取り、そこまで詳しく分かるのは革命軍において流石に俺しかおらず、また噂される。しかし実際アイツには恋人がいて、根も葉もないどころの話じゃない。
「Aちゃんの恋人って、どんな人なの？」
コアラが仕事の書類を整理しつつ聞いた。
他にも人がいる中で聞くなよ、なんて思いつつ黙っていると、彼女も彼女で仕事をしながら口を開く
「……不器用」
「どんな風に？」
「……んー……思ってる事を思ってるとおりに伝えるのが苦手だった……けど、優しい良い人だよ」
存外、彼女も彼女で恋人とやらにベタ惚れらしく。
幼い頃の話をする中で、その恋人とやらはどうにも素直になれない男らしく、彼女も彼女で未だにその男を翻弄していた理由を分かっていないので心底同情した。
惚れた女に毎日お菓子貰ってるのに話せないのはキツかっただろうなァ。俺なら死んじまいそうだ。
トントンと資料や書類を仕分けて整える
「ほら、二人とも喋ってないで提出行くぞ」
「こっちはあそこの部署で、こっちが……」
「Aちゃん！前！前！」
ブツブツ呟いて、前も見ずに歩く彼女はコアラの声に反応して前を向き、思いっきり壁にゴン！！と頭をぶつけた。
手にある書類は整えたばかりなのに気付いたのか、落としそうになったもののシワが付くくらい強く握りしめ落とさずに済んだが、しゃがみこむくらいには痛かったらしい。
「……ぷっ、あはは！良い音したなァ！」
「笑い事じゃないでしょ、サボくん！！」
「っ！！っ！！！」
こんなにも愉快な彼女が恋人ならば、その男は毎日退屈しないだろうなと思いつつ、彼女に空いた手を差し伸べる。
他人事のように考える俺を、今は殴り飛ばしてやりたかった。
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yKIcXedzgwAXtB0(プロフ) - すごくキュンキュンしました！！少年の少しかわいらしい感じとかが表れてて悶えまくってました(*´∀｀*)ﾎﾟｯ (2022年6月6日 0時) (
レス) @page23 id: 419acffcc5 (このIDを非表示/違反報告)
ロロ - すごくよかった✨泣きそうになっちゃった〜( ＞Д＜；)またどこかで会えるって信じたい！😆 (2022年2月22日 10時) (レス) id: 9b9224080b (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ゆゆさん» コルボ山時代は書いてて楽しかったので、存分に堪能して頂けたようで嬉しいです！語彙力低下するほど感情移入して頂けた証拠ですので、謝ることは何一つとしてありませんよ！コメントと有り難いお言葉ありがとうございました！ (2020年8月14日 0時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - コルボ山時代のお話、すごく甘酸っぱくて微笑ましくて頬緩みっぱなしでした・・・・(TT) 本当に最高な作品に出会えた気がします、最高な故に語彙力が低下してしまい申し訳無いです;_; (2020年8月13日 23時) (レス) id: 1a92e170c3 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - ホウ酸さん» 有り難いお言葉有り難いございます。何ヶ月も前の作品にコメント頂けると思っていなかったのでとても嬉しいです！コメントありがとうございました！！ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月30日 0時
