４８話 ページ48
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抱きしめてやりたい。支えてやりたい。
幼い頃、気づかないままに支えられていたから。
俺はずっと捨てられず、捨てる気もない感謝を胸にアイツを見ていた。
険しい顔で悪魔の実を見つめるアイツを、もっと気にかけてやればよかった。無理矢理にでも俺の部屋で夜を越させれば良かった。
「……なァ……ジンベエ」
「なんじゃ、エースさん……」
「……俺は、オヤジの名誉と俺自身の" くい "を払拭する為にティーチを追ってた」
あの時、止めるオヤジ達の言うことを聞いてりゃ良かった。
あの時、もっとアイツを気にかけているべきだった。
あの時、アイツを船の物色に向かわせるんじゃなかった
悔いを残さず生きる。あの時誓った俺の覚悟。
サボの死から、俺はルフィやアイツの死を怯えるようになり、仲間が増えるたびに強くなろうとがむしゃらに生きて来た。それが守りたいもの全てを守ると信じてきた。
それが、どうだ。
「今じゃ、" くい "しか残ってねェ……！！！」
すまねェ、サボ。
俺は、お前の死から学んだはずだった。
お前の些細な願いも、大きな野望も、俺が成し遂げる事で供養にもなると信じて突っ走ってきた。
なのに、お前だけじゃなくアイツまで殺してしまった。
「すまねェ、オヤジ……！
すまねェ、A……っ！！！」
泣く権利なんかない。泣くつもりは毛頭ない。
それでも、痛めつけられた身体なんか気にならないくらいに心が、頭が痛かった。
きっとアイツは俺を責めないだろう。
事実、抵抗の意思がなかったであろうアイツの遺体は胸の銃痕一発のみで即死だった。
つまり、死ぬことを覚悟していたということだ。
情けねェ、情けねェ……！！！
惚れた女にそんな覚悟をさせてしまうくらい、俺は弱いと牢の中で歯を食いしばった。
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雅榴(プロフ) - 草団子さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！我ながら懐かしいなと思いつつ、未だコメントを頂ける喜びを噛み締めております。コメントありがとうございました！楽しんで頂けたなら幸いです。 (2022年2月7日 2時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
草団子 - 神作品とは、まさにこの作品の為にあると思いました。 (2022年2月6日 15時) (レス) @page39 id: c9f8dc2643 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - おいしいくじらさん» 楽しんで頂けたようで何よりです(笑)かなり前に終わったにも関わらず閲覧していただきありがとうございました。別作品も楽しんで頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！！ (2020年9月5日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
おいしいくじら(プロフ) - あぁぁあぁあっ！！！好きです！！！！小さい頃のエースとの甘酸っぱいやり取りも、成長した2人の愛情もすごく好きですっっ！！ (2020年9月2日 7時) (レス) id: 6b76715b64 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - Mさん» 返信遅れてすみません！暖かいコメントありがとうございます、これからも好き勝手にしてはいますが、頑張りたいと思います。コメントありがとうございました！ (2020年2月13日 6時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月24日 18時
