４４話 ページ44
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「次の上陸？一ヶ月後とかじゃなかったか？」
「おー、次の島は遠いからな。その分あの島と前の島で長期滞在したから備蓄はバッチリだぜ！」
「だってよ！」
「！……！……！！！！」
懐かしい、雷に打たれたような衝撃顔をしていた。
あてがわれた俺の部屋で、時々電伝虫を前にして正座して唸るアイツ。稀に向こうの男に怒鳴られているのが部屋の外から聞こえる。あの喫茶店の男だろうか。
海に出てから強くなったのか、俺が背後にいても驚かずに振り向く。が、メラメラの実を食って更に体温が上がって、とうとう上着すら脱ぎ捨てた俺は見慣れないらしく、凄い勢いで前へ向き直るわけだが
「お〜ま〜え〜なァ〜〜〜？」
青筋立てて視界の中に入ろうとするも、すぐさま逸らす。顎を掴んでこちらに向けようにも俺の手首を掴んで必死の抵抗。そんなに嫌か！！
「エース、が、悪い！」
「悪くねェよ、見慣れろ！」
「着たって変わらない！」
「変わるんだよ！第一、全部燃えるから結局無駄なんだよ」
帽子を手で頭に抑えつつため息を吐くと、ごもっともと言いたげに黙り込むが表情は素直なもんで、軽く唇を尖らせ不満気な視線。
あーあー、お前は変わんねェなァ
グッとくる、とか素直に言えたら話すのに６年もかかってないわけで。今や初対面の人間相手でも問題ないくらいにはなれたが、昔を知るコイツ相手になると少し不器用過ぎる昔の自分が顔を出す。
「……船降りる」
「絶対ダメ」
更にむすくれるので尖らせた唇にキスしたら殴られた。自然系だから意味ねェけどな。
赤くなると耳どころか首まで真っ赤になるところは変わらない。相変わらずウブなんだなと昔より多少の余裕が出来た俺は軽く笑った
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雅榴(プロフ) - 草団子さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます！我ながら懐かしいなと思いつつ、未だコメントを頂ける喜びを噛み締めております。コメントありがとうございました！楽しんで頂けたなら幸いです。 (2022年2月7日 2時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
草団子 - 神作品とは、まさにこの作品の為にあると思いました。 (2022年2月6日 15時) (レス) @page39 id: c9f8dc2643 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - おいしいくじらさん» 楽しんで頂けたようで何よりです(笑)かなり前に終わったにも関わらず閲覧していただきありがとうございました。別作品も楽しんで頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！！ (2020年9月5日 1時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
おいしいくじら(プロフ) - あぁぁあぁあっ！！！好きです！！！！小さい頃のエースとの甘酸っぱいやり取りも、成長した2人の愛情もすごく好きですっっ！！ (2020年9月2日 7時) (レス) id: 6b76715b64 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - Mさん» 返信遅れてすみません！暖かいコメントありがとうございます、これからも好き勝手にしてはいますが、頑張りたいと思います。コメントありがとうございました！ (2020年2月13日 6時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月24日 18時
