４６話 ページ46
，
長ったらしく興味もない教官の思想。
ニコ・ロビンの行き先も、協定も、今や最早興味もない。部屋に戻れるようになったのは唯一嬉しい事だと息を吐く
「？ブルーノ、どっか行くの？」
「ちょっとな……」
なにかを警戒したブルーノ。長官の部屋にあった受話器は毎度の事ながら外れていた。麦わらがここに乗り込んできているのは既に報告されてある。
CP9はともかく、一般海兵がいくら集まろうとも完璧に捕らえるのは難しいところがあるだろう。あれでも一億の首で、ルッチやカクがいた頃のガレーラ大工相手にも何だかんだ逃げ切っていた。
「ああ、待て。お前ら
忘れていた……これを持っていけ……」
カク、カリファ、そして私に渡されたのは、悪魔の実
カクのはバナナの形で渦巻き模様が至る所に描かれており、カリファのは恐らくメロン。こちらも同じ模様。私に手渡されたのは梨の様な形をしており、形にしては異様に重い。禍々しい模様は食欲を煽ると言うことを知らないらしい
渡されたそれを見てジャブラが大騒ぎ。即座に私達から離れた
「やべェっ！！！近づけんな、それをこっちに！！！」
「何をそんなに騒ぐんじゃ、ジャブラ」
「今日はうるさいねぇ」
大騒ぎで耳に痛いジャブラ曰く、省略すると悪魔の実の能力者は他の悪魔の実に近付くと体が爆発するとか。アホらし。本当に諜報部員か、君は。
身体が爆散するのは２つ食べた事例の事。近付いただけで喧嘩するなら、どうして同じ空間に２つの実が存在して何もないのか、能力者同士が近くにいて大丈夫なのか、とか色々出てくるでしょうに。
「しかし長官っ！！" 悪魔の実 "三つもよく手に入ったな！！！一体どこで……！！！」
「ーー色んなコネがあんのさ、おれには……
今後の為に食っておけ……！！」
「あ、結構です」
「……は？」
至極間抜けな顔をした長官。吹き出しそうになったが、長官の手に悪魔の実を押しつける様に返した
みんな間抜けな顔をするあたり、かなりレアだ。
喉を笑いで振るわせる
「海に落ちた時、長官殿が我々を助けてくださるなら喜んでお食べしますが、まず、そもそも、戦闘の場にいらっしゃらないでしょう？」
私が食べると能力者は八人中六人。全員が海に落ちた時を考えると、早々食べられない
それに、カナヅチは勘弁したい
「なので、遠慮させて頂きます」
，
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 131人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雅榴(プロフ) - マザーティラサウルスさん» 2年も前の作品を見て頂きありがとうございます！当時とても悩みながらやっていた記憶があるので、そう言って頂けると、とても嬉しいです。コメントありがとうございました！他作品でもお会い出来たら嬉しいです。 (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
マザーティラサウルス - 一気読みさせていただきました！とても面白く、そして切なくて感動してしまいました。この物語を生み出してくれてありがとうございます (2022年8月12日 12時) (レス) id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月11日 22時
