４４話 ページ44
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「お久しぶりで、長官」
「よく帰った！！！
ルッチ、カク、ブルーノ、A、カリファ」
「セクハラです」
「名前呼んだだけで！！？」
長官の一室に通され、点呼の如く名を呼ばれる。
懐かしく太々しい長官の顔は相変わらず親の七光りって感じで、相変わらずいけ好かない
座り心地の悪そうな石畳の椅子に腰掛け、連絡用の電伝虫を机に置いている以外何もない質素な一室だ。
……いや、隣に象のペットがいるから質素とは言い切れないか
「懐かしいなァ、ルッチ〜〜……
ふてぶてしさは一段と増した様だ」
「貴様のバカ面もな。ジャブラ」
「よさんか二人共、帰って早々何じゃ……！！」
「よよいっ！！そうさァ、やめなァ二人共ォ〜〜っ！！5年振りのォ〜〜再会じゃあ〜あ〜〜ねェ〜かァ〜〜っ！！」
「チャパパパ」
たかが5年。キャラの強い彼らは5年ぽっちじゃ大人しくなるはずもなかった。大人しい彼らも気味が悪いが。呆れた様に息を吐くと、フクロウが口のチャックを開けてカリファに向けて飛び出した
「チャパ！！！」
カリファが蹴ってボールの様にブルーノに向けて飛ばす。ブルーノがそれをまたこちらに返してきたので、回し蹴りでカクにパス。肘打ちでルッチの元へ飛び、最後はルッチの蹴りで誰もいない方向へと飛んだ
「さっそくやってくると思ったわ、フクロウ」
「相変わらず好きだね〜、それ」
"六式"遊戯『手合』
六式使いの戦闘力を分かりやすく数値化するもので、フクロウは久方ぶりの再会となるとすぐにでも飛んできてこれを試す。知りたがりの軽口男だから気持ちはわかるが一言くらい言えっての
測り終えたらしいフクロウが目を開いた
「カリファ……630道力
ブルーノ、820道力
A、1420道力！
カク……！！2200道力！！
ルッチ……むむっ……！！
4000道力！！！」
「む、落ちた」
「充分よ」
任務に出る前は1500はあったんだが、四年もほぼ何もしないとなると、やはり落ちるのもしょうがないか。やってても基礎ばかりでは実戦には負けるだろう
順番的に言うと上から8人中４番目らしい。
３番目のジャブラは納得いかないらしく、騒ぎまくっていて能力を持たないカクにまで当たっている。
何なんだ、ピリピリして嫌だなぁ
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雅榴(プロフ) - マザーティラサウルスさん» 2年も前の作品を見て頂きありがとうございます！当時とても悩みながらやっていた記憶があるので、そう言って頂けると、とても嬉しいです。コメントありがとうございました！他作品でもお会い出来たら嬉しいです。 (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
マザーティラサウルス - 一気読みさせていただきました！とても面白く、そして切なくて感動してしまいました。この物語を生み出してくれてありがとうございます (2022年8月12日 12時) (レス) id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月11日 22時
