４３話 ページ43
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ま、結局のところ彼らの健闘は当の本人、ニコ・ロビンの手により無に帰されたわけだが。
ブルーノの開いた扉の向こうから聞こえた、サンジさんの怒りの叫び。抑えきれない憤怒が感情のままに叫ばせた本音
ーーーどこまで腐ってんだ、てめェらはァ！！！！
……言ってくれる
苦虫を噛み潰したような顔で笑うしかない。
一番後ろの車両ーー元々は前から二列目ーーはフランキーが扉のある後ろの壁を大破させてしまったので、ニコ・ロビンとフランキーの二人と同じ車両に乗る羽目に。あーあー空気が重い。
私は空気重いのは嫌いなので、扉をあけて車両と車両を繋ぐ場所に出て、車両の上に登る
視界の下の窓から見えるのはブルーノは座ることをやめ、カクは背もたれに座っている、相変わらずの足癖の悪さ。大人しく座るのはカリファのみ。
誰もが認める悪天候の中から差し始める太陽の光。
不夜島と呼ばれ、年中晴れの島ーーエニエス・ロビーが間近のため、外に出ても濡れはしない。風が強いくらいだ。
穏やかな海と共に背後見ると、もう彼らの乗った車両は見えなかった。
司法の島、エニエス・ロビーに到着し、フランキーは早々に鎖を引く海兵に噛み付いている。
「騒がしい男だ……」
「あっはっは！海兵に噛み付くのは初めて見た！」
あわよくば武器を奪って、なんて海賊は腐るほどいたが、噛み付くのは初見だ。ガジガジと歯を鳴らして威嚇するフランキーに腹を痛めつつ、海兵の代わりに鎖を掴む
「大人しく、ふふ、おとな、ふふふ」
「笑わないでくださいよぉ！！」
肩が震えて止まらない。噛まれた海兵の頭から血が流れていれば、そりゃ尚更笑うでしょう
笑いを嚙み潰しながら引っ張ってルッチ達についていくと、最後尾を歩こうとするカクに呆れた目で見られた。だって笑えるじゃない。
「うおっ！！！何じゃあここは！！！
初めて入った……！！！」
そびえ立つエニエス・ロビーの建物。真ん中に大きい門があり、両サイドには三分の一程度の門。その両サイドに鍵穴があり、そこを解錠しなければあの門は開かない。
エニエス・ロビーの建つ小島の周りを囲むように奈落の底になっており、全てを引きずりこむような巨大な滝がそこに向かって落ちている。
フランキーは驚愕の大声が止まらないらしい。
「どうなってんだ！！？この島は！！！」
「黙って歩け……」
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雅榴(プロフ) - マザーティラサウルスさん» 2年も前の作品を見て頂きありがとうございます！当時とても悩みながらやっていた記憶があるので、そう言って頂けると、とても嬉しいです。コメントありがとうございました！他作品でもお会い出来たら嬉しいです。 (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
マザーティラサウルス - 一気読みさせていただきました！とても面白く、そして切なくて感動してしまいました。この物語を生み出してくれてありがとうございます (2022年8月12日 12時) (レス) id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月11日 22時
