２２話 ページ22
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見えてきた島。
海に浮かぶ島にこれ以上相応しい形はそうそうないと言える島、ウォーターセブン。
町のてっぺんには大きな噴水がシンボルとして水を吹き、常に先端の水の形が変わる。
階段形式で立て並ぶ建物達に、それを守るように立つ１、２、３、４の数字。それぞれドックの数字が分かりやすいように大きく作られている。
水産業で栄えた町そのものだ。
船員達の想い想いの反応に、私が得意げな表情になってしまった。町の住人にとっても誇らしいものに違いはないから、正解の反応ではあるか、と自己完結。
「正面にあるのが駅ね。ブルー
「あー……」
ま、ほっといても周りの人が教えてあげるだろう。この町にとって海賊は客か敵か。敵であっても大工達はそこらに散らばっているので下手な海軍より心強いのもまた事実。
船から見る町はなんだか新鮮なので、何も言わずに見慣れた町を眺める。
案の定周りが彼らを岩場の岬に導き、帆を畳む。
ゾロさんがロープを引っ張る
ぐいっと、いくと、ボキ！と嫌な音。
「わーー！！！何やってんだてめーー〜〜！！！」
「違……！！おれはただ、ロープを引いただけで」
見れば、補修した鉄板もシワを作って形を歪めてしまっている。マストの重さとゾロさんの怪力に耐えきれなかったらしい。ゾロさんが必死で形を戻す
「……あの、部屋、見せてもらっても？」
「？部屋ァ？」
「どこの部屋でも構いませんが、できるだけ下の」
「だったら、男部屋あたりか」
サンジさんに連れられ、男部屋へと連れて行ってもらう。部屋のドアの淵に体をもたれさせてこちらを見ているサンジさんの視線を背中に受けつつ、床に触れる
「……」
ふと目に付いた釘。周りを見ても釘らしい釘はなく、修繕に使われたらしい。引っこ抜くのは気が引けたが、ここはかなり下の方だ。その部屋の床がやられてるなら…………
「？Aちゃん？何してんだ？」
「……いや。」
あの町にいると嫌でも大工との繋がりはできる。
よくブルーノの酒場にも行くので、余計な程に船の知識をもらってしまった。そして無駄にインプットする私の脳。優秀すぎて嫌になる、なんて自画自賛
「……はやく、町に行きましょうか」
笑って、船を出ようとするルフィさん達に声をかけた。
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雅榴(プロフ) - マザーティラサウルスさん» 2年も前の作品を見て頂きありがとうございます！当時とても悩みながらやっていた記憶があるので、そう言って頂けると、とても嬉しいです。コメントありがとうございました！他作品でもお会い出来たら嬉しいです。 (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
マザーティラサウルス - 一気読みさせていただきました！とても面白く、そして切なくて感動してしまいました。この物語を生み出してくれてありがとうございます (2022年8月12日 12時) (レス) id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月11日 22時
