１８話 ページ18
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案内をするという名目でここに来た為、しばらくこの船に乗せてもらえることに。私の小舟はメリー号に乗せられ、揺られること約２日
「海賊って、結構のどかなんですねぇ」
「私達は戦う為に海賊してるわけじゃないから、当然よ。向こうから来ない限りケンカを振ることは無いわ」
ビキニスタイルで丁度いい天候を楽しむナミさんの隣に座って風に煽られる。海の匂いの中に、微かに川の匂いや、海列車の鉄の匂いが混ざり始める
微量だし、私には嗅ぎ慣れた匂いだから気付いたものの、恐らくこの船で気づく人間はいないだろう
「……そろそろかな」
「Aもいる？パイユだって。いいわよね、サンジくん」
「是非どうぞ♡」
「うわぁ、オシャレ！」
食べたことないな、なんて食べてみればパリッとしてて美味しい。
「んん、おいしい」
「おいしい……！」
「幸せー！！！！」
「うるせェなてめェ、眠れねェだろ！！」
これは本当に美味しい。こんなルーキーの船にこんな腕前の料理人とは。存外、麦わらの一味は凄い海賊になるかもしれない。
個々人の能力の高さは戦闘以外でもルーキーの頃から頭角を見せているものだ。要注意だなと、唇を舐めながら思う
鉄の匂いが徐々に強まり始めた頃、彼らは不思議なものを見つけた
「…………んん？？なんだありゃ……」
「！あれは……」
「ん？……カエルだ！！！巨大ガエルだ……！！！クロールで海渡ってるぞ！！！」
パイユで頬袋を膨らませながら不思議そうに言うゾロさんの視線の先を追えば、見慣れたカエル
傷だらけのカエルは何故かカエルらしくないクロールをして海を渡っていた
途端に好奇心の強い彼らは一斉に舵を取って進路を変え始める。中にいたナミさんが慌てて外に出て注意するも、カエルのことで頭がいっぱいな彼ら返事はすれども舵を切る手は止めない
少し先に灯台が見え始めた。
あら、あれは…………
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雅榴(プロフ) - マザーティラサウルスさん» 2年も前の作品を見て頂きありがとうございます！当時とても悩みながらやっていた記憶があるので、そう言って頂けると、とても嬉しいです。コメントありがとうございました！他作品でもお会い出来たら嬉しいです。 (2022年8月12日 15時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
マザーティラサウルス - 一気読みさせていただきました！とても面白く、そして切なくて感動してしまいました。この物語を生み出してくれてありがとうございます (2022年8月12日 12時) (レス) id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雅榴
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Miraku/
作成日時：2020年1月11日 22時
