風柱の屋敷 ページ1
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風柱の屋敷には、時折庭に出て絵を描く女が見かけられた。
白い長髪は座ると地面につくほどだが、彼女はそれも気にせず絵筆を握った。いつも同じ風景を描いているかと思いきや、時折屋敷の外に出て他の風景や、他の隊員や、柱の修行風景を描いている。
その度に風柱に厳重注意されているが。
しかしそれと同じで、その度に子どものようにシュンと落ち込むが、少しすると同じことを繰り返すのである
「不躾ながらお聞きしたいのですが、どういうご関係で……?」
「ア"ァ?」
「ヒィッ!す、すみません!!」
眼孔開いての返事に飛んで逃げる隠。
置いていかれた風柱ーーーー
「…………ただの、腐れ縁だァ」
いつもと同じく、鬼という存在すら知らないのかと思ってしまいそうなほどに呑気に座って絵を描くソイツは、元の生まれは俺と違ってそれなりに裕福な家だ。
生まれた場所が近く、アイツの父親が俺の親の知り合いという偶然と偶然が重なって生まれた関係性
別にそこはどうでもいい
「実弥く…………じゃなかった。
風柱様、庭の木の根元に小さな花が!」
「お前なぁ……描きかけの絵、庭に放置して来たんじゃねぇのかァ」
「あっ」
何か嬉しいことを見つけると満開の花のように表情を明るくさせ、誰かに伝えたがる。
それはより親愛度が高い人間に伝えたいという子どもじみた行動で、同い年には見えないとコイツを知る人物にはよく言われる。俺も見えない。
確かにコイツの父親は鬼にやられ、母親は行方不明。だからといってショックから幼児退行したわけでもなんでもない。
コイツーーーAは、元からこうだ。
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レッドクランチ - 私の中でドストライクの作品だったので終わるのが悲しい(´;ω;`)あっ最高に面白かったです!! (2019年10月7日 19時) (レス) id: 62b41d8f92 (このIDを非表示/違反報告)
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