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ずっとずっと、好きだった。
くいなが生きていた頃から。死んで疎遠になって尚、視界から追い出すことは不可能だった。
大切に大切に守ってきた
勝手な独占欲ではあるが、晴れて想いが通じ合った以上、そう感じるのもおかしくはないだろう。
何も言わずにそう結論付けて、震えたままじっと耐えるいじらしく細い肩に甘く噛みついた。
「っぃ、ゥ……っちが、うの」
「何がだよ、経験豊富なんだろ？」
「豊富とは言ってないよ！！」
そういや、そうだったか。
どうでも良さげなゾロの雰囲気を察知し、涙で潤んだ目を鋭くさせる。
昔は年上ぶっていた姿も、今や形無し。ゾロの腕に阻まれ動けないのに抵抗らしい抵抗もしない姿は、苛烈な衝動を煽るだけだとなぜ分からないのか。ゾロは心底不思議だった。
「で？結局おまえは何を知ってンだ？」
「ぅ、ううう……っ！！」
ただ、間違えてそういうホテルに入ったことがある。それだけだ。なのに、なぜこうなったのか。
前世の恋人関係だった人はプラトニックに終わり、今世は経験ゼロ。
総合しても人より恋愛偏差値の劣る彼女は、パニック状態のあまり目の前の男が勝手に思考して勝手に怒っていることまで気が回らない。
「な、んで、怒るのぉ……」
例え好きな人でも、目つきが鋭くガタイもいい男に怒気と共に迫られるのは、流石に怖かった。
ギュッと涙まじりの目を閉じて真っ赤な顔を軽く逸らし、小さく震えている。それが精一杯の抵抗であり、結局は彼の為すまま。
ピシッと固まったゾロ。普段は固い理性で保っている心が、鈍器で殴られたような衝撃にぐらりと揺れる。腹の底から湧いた激情に眩暈がして、そのまま身を任せようとした刹那、バン！！！と閉じ切っていた扉がこじ開けられた。
「そこまで！！」
「っ、な」
「声も上げられないほど泣かせるのはダメよ、ゾロ」
彼と彼女の二人だけの空間は霧散。微笑むロビンが鮮やかにAを回収。ナミは指を鳴らしてサンジを召喚。
「テメェ、クソマリモ……今まではAちゃんの手前、見逃してきたが……今日という今日は許さねェ！！！！」
ごうごうと燃える炎を背後に幻視するほど怒り狂ったサンジが片足を上げたので、ゾロは黙って目を閉じた。
流石に今回はやり過ぎたと自覚しているので、ケジメである。
「クソ羨ましいんだよこの野郎！！！！！」
「結局それかよ！！！！」
誤解が解けた頃、申し訳なさそうにAを抱き締めるゾロがいたとかなんとか。
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雅榴(プロフ) - おマメマンさん» 見て頂けて嬉しいです。続編希望のお声に負けてしまいました(笑) 気長に待って頂くことにはなりますが、ご期待に添えるよう頑張りますので待って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 12時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - などかライチさん» 見て頂けて嬉しいです。気長に待って頂くことにはなりますが、それでも良ければ楽しみにしていてくださると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
おマメマン - あらすじ見ました！続編出て欲しいって思ってたので嬉しかったです！楽しみに待ってます＾＾ (2022年9月28日 11時) (レス) @page34 id: 2ab23a5ba3 (このIDを非表示/違反報告)
などかライチ - 続編とあらすじ見ましたよ。楽しみにしてます。応援します。 (2022年9月28日 11時) (レス) id: 486500e958 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - もえなっとうさん» お楽しみ頂けていたようで何よりです！続編も変わらず楽しんで頂けるよう頑張ります！コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 9時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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