最終話 ページ25
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「_______やっっと、付き合った！！！！」
とある女が、分厚い冊子の前で叫んだ。
滂沱の涙とぐっしょり濡れたハンカチ。冊子に染みないように気をつけながら読んでいた女は、言い表せぬ多幸感に浸っている。
「ローグタウンで初登場して早数年……自覚しつつもだもだしつつ、ようやく……っ！」
女は、ここ何年もその冊子を毎週買い続ける一人のしがないファンである。初めて見たとあるシーンに衝撃を受け、荒れる界隈を横目に一人見守ってきた。
女は同人の壁サークルをも務める有名な絵師。
これは新刊が捗るぞとウキウキ気分でiPadを手に取った。
「いやー……やっぱ可愛いな。初登場してから何年も経つけどずっと可愛い。麦わらの一味入りしたときはマジで発狂するかと思った。ていうかした。大人っぽいのに、恋する相手が目の前にいるだけで照れ屋になるとかマジ無理……いやもうほんとしんどい……」
情緒不安定である。
「まず困り眉がめちゃんこかわいい……ドレスローザ編の伊達メガネと三つ編みも良過ぎる。大人可愛くお淑やかに仕上げてるの天才すぎる。あれで一本かけるわ。いやもう番外編とかSBSでもいいからアレを見たゾロの反応くれ公式ッッ！！！」
もう一度言おう。情緒不安定である。
「ハピエン不可避だったとはいえ、バドエン二次創作してる人とかもいたからちょっと心配してたけど、やっぱ公式が最大手！！！というか、あのCPでバドエンとかメリバも解釈違いだから、ワンチャン第二の発狂してたな」
女はiPadを手慣れた動作で立ち上げつつ、上を向く。見上げた先にある棚には大量のフィギュアやポスター。緑色が特徴的な剣士の隣には、必ず一人の女の�爛�ャラクター�瓩�添えられている。
同じく棚に並ぶ大量の単行本。
題名は、『ONE PIECE』。
「いやー、ほんと、よ"か"った……っ！！」
またぼろぼろ泣き出した女の手にある分厚い冊子の表紙には、『週刊少年ジャンプ』と書かれ、華やかな�爛�ャラクター�畸�が描かれている。
女の開いたページには_______酒瓶片手に眠るゾロと、寄り添うように眠るAの姿。
そして、女のiPadにはSNSの画面が映っている。
投稿したばかりの「付き合いました！！！」という文面に添えられた、華も恥じらう笑みを浮かべたAがゾロらしき影と共にいる画像。
瞬く間に「いいね」が増えていく画面にむふむふ笑いながら、女は叫んだ。
とあるパラレルワールドの一幕。
「おまえが�牘震伸瓠�！！幸せになれ！！」
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雅榴(プロフ) - おマメマンさん» 見て頂けて嬉しいです。続編希望のお声に負けてしまいました(笑) 気長に待って頂くことにはなりますが、ご期待に添えるよう頑張りますので待って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 12時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - などかライチさん» 見て頂けて嬉しいです。気長に待って頂くことにはなりますが、それでも良ければ楽しみにしていてくださると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
おマメマン - あらすじ見ました！続編出て欲しいって思ってたので嬉しかったです！楽しみに待ってます＾＾ (2022年9月28日 11時) (レス) @page34 id: 2ab23a5ba3 (このIDを非表示/違反報告)
などかライチ - 続編とあらすじ見ましたよ。楽しみにしてます。応援します。 (2022年9月28日 11時) (レス) id: 486500e958 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - もえなっとうさん» お楽しみ頂けていたようで何よりです！続編も変わらず楽しんで頂けるよう頑張ります！コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 9時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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