104話 ページ18
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サボも帰って、フランキーさんもある程度の修理は出来たらしく、眠る空気になった。とはいえ既に何人か雑魚寝していて、スペースを取るのが少し難しいけれど。
なんだか興奮して目が冴えるので、精神統一のために小屋の外で荷物整理。ちょうどいいそよ風に煽られていたとき、小屋から出てきたゾロくんが隣に腰掛けた。
酒はまだ少し残っている。
「……知り合いか、さっきの奴」
「ん、サボ？そうだよ、二年の間に鍛えてもらった」
そよそよ揺れる花畑。穏やかな風と風景に、少し眠気が襲ってきた。なんだかんだ泣いたり喚いたり走ったり、疲労が溜まっているのも事実。
「そういや、二年の間に何があったか聞いてねェな」
「それはみんなも同じでしょ、なんで私だけ」
「少し目を離した隙に泣いてるし、お前の"大丈夫"は信用ならねェ」
「失礼じゃないかな？？」
私、何かした？そこまで無茶した記憶ないし、ゾロくんの方が絶対無茶してるよね？？何かあっても黙って処理してるくせに。
ムッとした顔を作って見せると、ゾロくんは少し吹き出した。
「惚れた女の心配して悪ィか？」
「……っ、もーー！！！」
「うるせェ」
笑いながらお酒を一口。私の反応に満足気な顔をしているのが何だかとても悔しい。
とはいえ、そういうところも嫌いではないので、苦笑して返した。
少し静かな時間が流れて、眠れそうになった頃。ゾロくんが、ふと思い出したように言う。
「サボは"サボ"で、おれは"ゾロくん"なのには、なんか理由でもあンのか」
「エッ」
まさかまさかの疑問。びっくりして沈黙した私を、ジッと静かな目で見つめるゾロくん。
「……名残り、とか？」
「とかってなんだ、とかって」
「げ、言語化が難しいというか……聞かれると思わなかった、というか」
「
呆れた顔のゾロくんに、言葉が詰まる。
強いて言うなら一緒にいた時間、だろうか。
ゾロくんと毎日一緒にいたのは遠い昔、くいなちゃんが生きていた頃。死んでしまって以降、疎遠(と言うより私が避けた)だったので接点は無く、今に至る。なので呼び方も当時のまま。
反してサボは、二年丸々一緒だった。ロビンやコアラもだけれど、その二人とまとめて呼び捨てにしているだけだ。
けれど、これを言うとなんだかとっても拗ねてしまう気がする。彼も大概理不尽なので。
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雅榴(プロフ) - おマメマンさん» 見て頂けて嬉しいです。続編希望のお声に負けてしまいました(笑) 気長に待って頂くことにはなりますが、ご期待に添えるよう頑張りますので待って頂けると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 12時) (
レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - などかライチさん» 見て頂けて嬉しいです。気長に待って頂くことにはなりますが、それでも良ければ楽しみにしていてくださると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 12時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
おマメマン - あらすじ見ました！続編出て欲しいって思ってたので嬉しかったです！楽しみに待ってます＾＾ (2022年9月28日 11時) (レス) @page34 id: 2ab23a5ba3 (このIDを非表示/違反報告)
などかライチ - 続編とあらすじ見ましたよ。楽しみにしてます。応援します。 (2022年9月28日 11時) (レス) id: 486500e958 (このIDを非表示/違反報告)
雅榴(プロフ) - もえなっとうさん» お楽しみ頂けていたようで何よりです！続編も変わらず楽しんで頂けるよう頑張ります！コメントありがとうございました！ (2022年9月28日 9時) (レス) id: 7a47bd801a (このIDを非表示/違反報告)
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