奇跡【宮舘涼太】 (ページ10)

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テイクアウトの名前を聞こうと思ったら

「宮舘です」

『宮舘様...』

私は漢字を書く。すると

「久しぶり」

と頭上から声をかけられ、まさかと思って顔を上げると。サングラスを外した....涼太くんがいた

『りょ....うたくん？』

戸惑い、驚き....それが顔に出てしまった

「ははっ笑
変わらないね、その顔」

と昔と同じ笑顔で笑う。

『どう...して？』

「佐久間、来たでしょ？」

あ、そっか。
同じグループなのをココ最近の忙しさで忘れてた

「佐久間、ここのことすごい気に入ってて。」

嬉しいことだな。あれから来られてないけど

「店員さんの名前聞いたら、Aだったらもしかしてと思って。来ちゃった」

と少し恥ずかしそうな顔で笑う彼。
嬉しかった....だけど

『よくバレなかったね』

あんなに人気な芸能人なのに

「自分でもびっくりした。サングラスしてたからかな？」

まぁ、変な人としては注目されてたかも。と冗談で言うと「まじで！？」と驚いていた。
少しだけ昔と同じ時間が流れて、少しだけ楽しかった

「また来ていい？」

『もちろん。その前にテイクアウトだね』

「メンバーみんな楽しみにしてるので、よろしくお願いします」

『メンバーさんの分だったんだね。心を込めて作らせて頂きます』

涼太くんに頭を下げる

「こちらこそ、楽しみにしています」

と2人とも頭を下げる

『ふふ笑』
「ははっ笑」

「じゃあ、また。佐久間とか来たらまた感想聞く」

とサングラスをかけて、再び東京の人混みの中へと消えていった。

『....来てくれたんだ』

驚き、戸惑い.....色々な感情があった。だけど一つだけわかる。私、嬉しいんだって