奇跡【宮舘涼太】 (ページ7)

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取材を受けてから、若いお客さんが増えた。
だけどリピーターってほどじゃなくて、みんなクリームソーダ目当てだった

弥｢ちぇ、私だけのだったのに」

『ごめんね』

弥｢ま！スペシャルメニュー食べられるからいいけどね！」

『ありがとう』

お客さんが多い時はたまに手伝ってくれたりするので、その時はご飯を作ってご馳走している

弥｢にしても、佐久間くんが来たとかずるい！」

『そこにサインはあるよ』

と壁に飾っているサインを指さす。
忙しいのに｢せっかくなんで！」と書いていただいてしまった

弥｢これ、持って帰っても？」

『ダメです』

弥｢けちー！」

ふふ笑

弥｢お店、忙しそうだし。手伝おっか？」

『今日はそこまでじゃないから大丈夫だよ。それに弥生ちゃんもうすぐテストでしょ？』

そう言うと弥生ちゃんは、げ！って顔をした

弥｢バレたか。現実から逃げたーい」

私も学生の時は逃げたかったね〜

弥｢そういえばさ、Aさんはなんでカフェ開こうと思ったの？」

『それは((｢すみませーん」

はーい。
また後でね』

お客さんの元へ注文を取りに向かった

｢クリームソーダありますか？」

『ございますよ。ラッキーですね、今日はラストです』

｢よかった」

なんか聞いたことある声、気のせいかな？

｢じゃあ、それと。このハムサンドを」

『かしこまりました』

注文を取り終わり、ハムサンドを作る。

？｢すみませーん、お会計」

弥｢私行くよ」

『ありがとう！お待たせしました。クリームソーダとハムサンドです』

｢ありがとうございます」

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閉店時間の頃になった。弥生ちゃんも既に帰り、お店にいるのは先程クリームソーダとハムサンドを頼まれたお客さんだけ

窓際でゆっくりとされてるな。そろそろ閉店準備しないと....と思ってカウンターを拭いたりしていると

｢あの」

声をかけられた

『はい』

｢テイクアウト、お願いしてもいいですか？」

.....サングラスしてるし、マスクしてる。だけどなんか見たことある顔だな

まぁ気のせいかな。

『どれになさいますか？』

私はチラシを見せる

｢じゃあ、このランチボックスAで。」

『分かりました。おいくつですか？』

｢9個って準備できます？」

『大丈夫ですよ』

前日から作れば出来そうだな