奇跡【宮舘涼太】 (ページ36)

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「会いたかった」と抱きしめてくれた涼太くん。
こうやって素直に愛情表現してくれる人なんて思わなかった....だけどそれがとても嬉しい

『私も』

と正面に向き直して涼太くんをだきしめる

「今日うち来ない？」

『え』

突然のお誘いだった

「あ....えっと、明日休みだし、Aも店休日でしょ？」

確かに明日は店休日。
ここ3年間で営業日を変えたりしてるけど、覚えてたんだ

「その...変なこと、しない....って言えないけど。努力はするから...来てもらっても」

としどろもどろに話す涼太くんが可愛くて、つい

『ふふ笑』

と笑ってしまった

「笑わないでよ」

なんていうけど、可愛くて仕方がない

『ファンの前じゃ「party time」とか言ってる人が、しどろもどろって面白いね』

「なんでそれ知ってんの！」

実は弥生ちゃんに教えて貰っちゃった！だけど秘密にしておこうかな

『秘密』

「もー....来てくれる？」

『いいよ。でも((「何かあるの？」

着替え、取りに行きたいな』

着替えだけは取りに行かなきゃ

「あ、なら１回Aの家に行ってから」

『涼太くんの家の住所教えてくれたら行くよ？』

「いやでーす。夜女の子1人で歩かせるわけないでしょ？」

こういう所はみんなも知ってる舘様だね

『なら、準備してくるね』

と軽く帰り支度を済ませて、鍵を閉めて駅へと....ん？

『タクシー？』

「ごめん、さすがに電車だとまずいかなって」

あ、そっか

「お金は俺が持つから気にしないで」

『出すよ？家までの分ぐらい』

「大丈夫、気にしないで」

『なら、料理しようかな』

「それで」

タクシーに乗り、うちの住所を伝え車が向かっていった。車中はバレないようにとあまり話さないようにして、うちで荷物をとって涼太くんの家へとむかった