奇跡【宮舘涼太】 (ページ2)

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6年間、好きだった男の子がいた

名前は【宮舘涼太】くん。
そう、今をときめくアイドル宮舘涼太くんと同姓同名....というか本人なんだけど

？｢こんにちわ！」

『こんにちわ。弥生ちゃん』

ここはカフェ【BLUE ROSE】
私が25の時にオープンした自慢のカフェだ。有難いことにオープンしてから3年、常連客も出来て経営も安定している

弥｢ねぇ、聞いて。SnowManの友達できたんだー！」

と嬉しく話すのは今年の春、高校1年生になったばかりの弥生ちゃん。

『よかったじゃん』

弥｢しかもね。推しが舘様なんだって〜」

舘様...その名前を効くというﾄﾞｷﾝｯとする。
小学生の時好きだった男の子。それが、舘様と呼ばれる彼だからだ

弥｢あ、今日はクリームソーダでお願いします！)

『はい』

弥生ちゃんは、元々お祖母様と一緒に来られていた。だけどいつの間にか1人で来れるようになっちゃったらしい笑それほど気に入ってくれたのは有難いことだ

『はい、お待たせしました』

弥｢やった！おいしい〜」

美味しそうに飲んでくれるのはとても嬉しいな

弥｢あ、みてみて〜」

と弥生ちゃんが見せてきたのは絵。
可愛い人物画だ。だけど....

『誰これ？』

弥｢えー。知らないの？佐久間くんだよ」

佐久間くん....あぁ！メンバーの

『全然わかんなかった』

弥｢ちぇ〜。もうちょっと練習しよっと」

少し分からなかったかな

『可愛い感じに書くんだね』

弥｢絵で食べていきたいからね！」

弥生ちゃんは美大に進みたいらしい。お母さんは安定した職について欲しいらしいけど、弥生ちゃんが頑なに｢美大に進みます！」って笑
まだ1年生なのにしっかりしてるね

弥｢あ、おばあちゃんがね。今度、なんだっけ...なんかの集まりがあるから。サンドイッチをテイクアウトしたいって」

『何人ぐらい？』

弥｢えっとね.....10人！」

10人か

『わかった。チラシ渡しておくね、どれか決まったら教えて』

弥｢はーい」

弥生ちゃんが帰り、お客さんももうほとんど居ない時間になり、ゆっくりしようかなと思った時に電話がなった

『はい、カフェ BLUE ROSEです』

この電話が、私の18年前に止まった歯車を動かすこととなった