夫は声優、妻も声優 (ページ21)

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20love ページ21

ﾋﾞｰ

でて...くるか((母「Hi?」

お母さんの声だ...

『Mother, it's me.(お母さん、私です)』

母「A？」

『はい』

母「何しに来たの？」

『話を聞いて欲しいんです』

母「話すことはないわ。あなたは私の娘では無いもの」

っ....

母「帰ってちょうだい、それに((父「何してるんだ？」

お父さん...

『Aです。お願い、話を聞いてください』

父「彼は来ているのか？」

『はい』

父「とりあえず入りなさい。開けるから」

お父さん...

『ありがとうございます』

お父さんが玄関を開けてくれ、私たちは家に入る。

父「それで、何をしに来たんだ？」

『話を聞いて欲しくて』

父「話、あの時に全て話したはずだが？」

『お父さんとお母さんが声優になるのを反対したのはわかってる。だけど、私は私なりに頑張ってそれなりの地位を築いた』

母「別に声優に対してはもう反対していないわよ」

え....

『じゃあ...何に反対しているの？』

父「結婚だ」

っ....

徹「教えて頂けませんか？娘さんと僕の結婚を反対している理由を」

父「徹也くん。なにもうちの子と結婚することは無いだろ？」

え...

母「私たちは徹也くんのことを思って反対しているのよ」

徹也さん...のことを？

母「Aは当時まだ24歳。あなたはその時には32だったじゃない」

たしかに...でもなんでそれが

母「こんな若い娘と結婚して幸せになれてるの？それに娘の体のことも全てをわかってるの？」

っ....

実は、私は子供が出来にくい体だ。だけど、そんなことどうでもいいって徹也さんは言ってくれた...

徹「それでもいいです。というか、Aじゃなければ嫌です」

！

徹「たしかにAに出会った頃、年の差は気にしました。こんなにおじさんでいいのかということも、だけど彼女はそんな僕を愛してくれましたし、沢山の幸せをくれました。子供が出来ないかもしれない、そう言われた時も別に気にしないと言いました。僕はこれから先彼女とずっとふたりでも生きていきたいと願ったから、今彼女の隣にいます」

徹也さん....

母「この子はアメリカで生まれ育ちました。だから日本のことなんて全く知らなかったし、沢山失礼なことをしたと思います。だからこそ私たちは娘が幸せになるために私たちがしっかりしなければいけないと思っていました」

お母さん...