TRIBEのちび物語4 (ページ8)

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それでも好きなんだ(りょた×GENE) ページ8

龍友side

この頃はまだ忘れたらまた教えて
新しくはじめればいいと思ってた

亜:涼太ごはんたべよ！
今日は涼太の好きな唐揚げだよ

けどそんな簡単な世界じゃない

全て忘れてしまった君は
全てを拒絶する

涼:いらん…

目の前に置かれたごはんを見て後退り

亜:怖くないよほらﾊﾟｸﾘ
おいしー！

亜嵐ちゃんが明るく安全だと
食べて見せてもただただ怯えてるだけ

抱っこして
一口食べさせてあげることが
できたらどれだけいいか

メ:涼太一口でいいんだごはんたべよ

そうごはんを食べてくれないと
栄養が足りないから
鼻からチューブになってしまう
それだけは避けたい

ﾌﾙﾌﾙと首をふって
布団を被ってしまった

玲:俺ら散歩してくるわ！

大人数いたら怖いし食べずらいと
思った玲於が気をきかせて
皆を外に連れ出してくれた

部屋には僕と涼太二人っきり

龍:僕な歌うたってんねん
ピアノもなちょっとだけなら
できるんやで

部屋にあるキーボードを使って
昔涼太と2人で弾いた曲を
弾いてみる

しばらく弾いてると
布団から顔を出してくれた涼太
ぬいぐるみをギュッと抱いたまま
こちらに来てくれた

龍:一緒に弾くか？

涼:うん

涼太を膝に乗せて昔涼太に
教わったように教えてみる

～♪～♪

龍:おお上手やな

涼:へへ

やっとこっちを見て笑ってくれた

龍:龍友くんお腹空いたわ～
ごはん一緒に食べてくれん？

涼:いいよー

こうしてやっとごはんタイム

涼:これなんていうの？

龍:唐揚げって言うんや

涼:！からーげおいちーね！

龍:そうやな

忘れてしまえばまた新しい思い出を
つくればいい

何度も何度も教えるから
いつまでもそばにいるからな